宮古島へ

2019年7月10日 | izumi | あめやえいたろう物語, イエローデータデザイン日記

◼︎マンゴー共和国

今日は、長いおつきあいとなった日本橋の和菓子屋さんのブランドであるあめやさんの仕事で宮古島にきました。あめやさんのあめには日本の地域の名産果物がたくさん使われています。「あめやルーツ」というプロジェクトを作りました。あめやで使われている食材とその生産者さんを訪ねることで、あめやのルーツ、根っこになっているものを詳しくご紹介していくという企画です。

そのひとつであるマンゴー。日本一のマンゴー生産量を誇る宮古島をマンゴー共和国と名付けています。マンゴーの好きな人が国民になれるのでしょう。

沖縄というところに何十年ぶりに来ました。遠く遠く、若いころにダイビングなんてものをやっていて、石垣島とか西表島とか慶良間諸島とかで潜ってました。ダイビングは楽しかったかというと、どちかというと怖いという方が近かったと思います。この波に逆らえないな、、あの船まで泳いでいけるんだろうか、、なんて。その苛酷さにちょっと向いていないな、、命と引き換えだなぁ、、と思っていました。もともと潜りは、子供のころから川でも海でも好きでしたが、どうやらシュノーケリングの世界の方が自分の器にあっていたと思います。

そんなことを飛行機の中で思い出しながら、宮古島に到着。肌寒かった東京とはうって変わって、蒸し暑くサウナに入ったような気候です。日本というより亜熱帯のアジアにきた感じです。初めての土地にはワクワクがあります。それぞれにその土地の匂いがあります。それは和辻哲郎的にいえば、風土なのかな。物語なのかな。ここはどうかな。橙色の瓦と漆喰が琉球王国を思わせます。おっと今はマンゴー色といった方がいいのかな。とうきび畑が風にざわざわと揺れています。まだ少し背の低いとうきび、収穫はもうすこし先なのでしょうか。青い海が見えてきます。砂山ビーチです。日本一綺麗な海です。なんとサラサラした細かな白い砂。この国は青と白と緑で構成させれている。

もちろん仕事のために来ているのですが、南国の青い海を見てしまうとよりリゾート感が強くなってもう、楽しまなくっちゃという気分になります。一緒に行ったお仲間のサラリーマンスラックスと革靴がこのビーチにはおかしなものに見えます。俺たち、場違い、なにやってんのって気持ちになるらしいです。そこでTシャツとビーサンを買いに行く羽目に。サラリーマンだってこのとことん青い海を目の前にしたら裸足になって、砂と格闘したいよね。ひっそり小さく青い海ではしゃいでいました。せめてもの小さな反抗ですね。いいんじゃないの、飛び込んでしまいなさい。

さて、マンゴーの取材もしっかりやりましょう。

岡部泉

雨の七夕

2019年7月7日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎都会の下町の七夕

当社がある富ヶ谷という町は原宿にも渋谷にも近い住宅地ですが、意外にも駅前でお祭りをよくやっています。今日は七夕まつりです。駅前に短冊に見立てた流しがひらひらと雨の中揺れています。子供達も雨でかわいそうなのですが、それでも元気に歌ったり、劇をしたり、出店を回っていろんなものを食べて歩いたりしています。意外に子供も多いのです。都会戻りなのかもしれません。

富ヶ谷のレストランは洒落た店が多いのですが、それぞれに個性的な食べ物を出店として売っています。一工夫したかき氷や無農薬ベーグルやチョコレートドリンクなどを出したりしています。よくあるお祭りの屋台とはちがうナチュラルマーケットのような感じです。そんなところがさすがに都会的なんですが、あとは下町みたいな感じがいいです。

七夕なんかもう家庭ではメジャーな催しじゃないみたいですが、こうして子供の頃から日本の歳時に親しむのはいいことだと思います。家庭ではできなくなったことを、町が後押ししてあげること、町のお店が盛り上げてあげることって大事だなって思います。当社も何かにしないとと思いますが、働き方改革もあるし。。でも有志がいればいいですけど。今はまだまだ心にも人にも余裕ないから、もう少し育ってから町のイベントにも参加していきたいです。

岡部泉

働き方

2019年7月6日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎もう昔には戻らない

昨日、社労士さんがきて、働き方改革の次の話をされていました。もっともっとしっかりした勤務管理が必要になるらしいです。飲食店や旅館は今後もっと大変になってくるとのことでした。うちの会社はすでに規約に則って勤労時間の管理をしているので、安心ですねと言われました。飲み時間は別ですが。

働き方改革が始まった時は、働き蟻世代の私はなんか変だなと思い、ストレスもありましたが今は自分が上達したのか、全然大丈夫です。土日の一人仕事も一人夜中仕事も文句もなくストレスもなくやれるようになりました。仕事にストレスを感じない人がたくさんやればいいのです。逆に私は仕事をしないことがストレスなのです。

そんな異常な人の話はともかく、もう昔には戻らないので仕組みつくりがこれからの課題なんだと思います。この間の九州の同窓会でもそんな話が出たのですが、商環境において、如何にサービスをしないでお客様が満足する仕組みはないんでしょうかという課題。

そんな仕組みを考えるのは面白いです。サービスされること、されないこと、人にしてもらいたいこと、自分でしたいこと、いろいろな側面で考えるとだんだんと見えてくることもありそうです。とブツブツと雨の降る夜、冷蔵庫に残っていたイワシの煮付けをつまみに考えます。

岡部泉

七夕

2019年7月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎お願い事は意外にないな

九州から戻り、なんとなく心に空きができたようです。

それで、急に仕事するのもなんなので、七夕の準備をしてみました。近所の花屋さんで笹を買い、短冊を適当につくります。七夕飾りはさすがにデザイナーとして妙なものを作るわけにはいかないので、色にこだわり自主制作の紙をつくります。折り紙にして、カッターを入れて、のりでつけたりなんやかんやすると3Dのような立体的なオブジェになるものです。

全然仕事と関係ないものをしているのですが、建築家のフランク・ゲーリーを思い出しました。こんな感じで紙を切って建築の形を決めてたな。こんなん、あの時代、どうやって作ったたんだろうって思うような形でした。今は鉄筋なんか使わないで3Dプリンターで作れる新素材の時代ですが。。

さて、飾りもできて短冊に願い事を書きます。さて、何をお願いしようかな。意外と思い浮かばない。
思い浮かぶのは会社がもっとうまくいかないかなってことです。もっと真剣に言えば世界が平和になったらなということかな。
同じようなことをたくさん書いて吊るします。なんとなく、七夕らしくなりました。

星に願いを。

でもずっと雨。星も見えないから願い事は叶わないか。

岡部泉

夜の福岡へ

2019年7月4日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎まるで同窓会

由布院から福岡へ戻ります。昨夜は、以前旅館の工事でご一緒した方々と久しぶりにお会いしました。まるで同窓会みたいな気分でした。いずれも苦しい工事でしたが、終わってしまえばまたその思い出が楽しいのです。最初の工事からもう10年ほどが経ちます。それぞれに役職が変わったり、お子さんが生まれたり、前と立場は違いますが、こうして会うとまた時間が前に戻ったようです。あの時はこうだったね、ああだったねと面白く思い出されます。

ひとしきり、喋って喋って笑って笑って、福岡の夜を過ごします。最高だぁって一人騒ぐ人もいたり。。
でもそうなんでしょう。工事は長いので、同じご飯を食べて苦楽をともにするって、どこかで同じ細胞が作られたりするのかもしれません。

岡部泉

由布院へ2

2019年7月3日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎歴史と文化がつくる宿

今回泊めていただいたのは、由布院の名旅館、玉の湯さんです。数年前に伺いましたが、その空気は、変わらずしっとりと静かに温かく包むようにお客様をお迎えしています。

新しい旅館が、どんないいデザインであってもこの空気感は出せるものではありません。それは有意義で文化的な時間の積み重ねがつくるものだからです。そして、変なことや変なものがひとつもないということがすごいのです。大体旅館とは、最初は良くても変なものが出てくるのです。代々、繋がらないのです。思いが。センスが。時間が積み重ねるのではなく壊してしまうことよくあります。

職業柄、変なもの探しをすぐしてしまう癖があるのですが、ここには変なものがないのです。きちんと選ばれしセンスが続いているのです。それが文化というものです。本箱の本1冊、なるほど、その収集の根拠が見えてきます。本の背表紙はコンセプトの羅列だと良く思うのです。だいたいそれも適当になっていくものの一つです。コンセプトをつなげられる本箱は文化を知る人でなければできないことです。本箱には小林秀雄全集がずらりと並んでいます。私の本箱にも静かに眠っています。
そうだ、またここに戻らなくてはと思いました。そんなことを気づかせてくれる本箱でした。

そんな私にご主人が、ここは1日じゃたりないでしょとおっしゃる。その通りです。この宿は食べて温泉に入って泊まりにくるだけの宿ではなく、自分の中の何かをとり戻すための宿なんです。そしてご主人は、小林秀雄がこの音を聞いたのではないかと言われる蓄音機を回してくれました。どうぞここに座ってと椅子をひっくり返して蓄音機に向けてくれます。蓄音機の針を落としたレコード盤がジリジリと音を立てて回り始めます。モーツァルトのフィガロの結婚です。バイオリンとチェロが奏でる音楽が針が滑る音とともに時間を超えて、時代を連れて、急にやってきたように思いました。

こうした蓄音機で音楽を聴く会を都度、開催されているとのことでした。もし私がこの近くに住んでいたらこのワープしたような時間を幾度となく過ごしたいなと思いました。

またふぅうとため息が。時間ってすごいなと。それもただ過ぎる時間ではなく有意義な時間がです。その時間が時代をつくっているのです。時間を無駄にできないです。あらためて思います。そんな思いでフロントに戻りながら、壁にかかる絵や書をみます。「時間」と書いてある書があります。そうだ、前来た時もこの「時間」と書かれた書にハッとして印象に残っていたのでした。「時間」まさに今回のキーワードです。

マッチ函の図案も素敵です。紙袋にも使われているこの宿のアイコンのような図案です。この民藝の意思が通った図案はとても懐かしく心を優しくします。パンフレットもモノクロの写真が見えているもの以上の物語を語っています。カワラマンの山田脩二さんの写真です。この方の瓦を好きな理由はその変わった経歴と志にあります。この間の日田の旅館でも別府の旅館でも使わせてもらいました。時が経つにつれいい味を出してくれる瓦が好きです。
たくさんの写真を並べるのではなく意思がとおった一枚の写真がなんと力強いことかと思うのです。饒舌に語り尽くしたものには、その後がないようにも思ったりするのです。
私の大好きなものばかりがある旅館でした。

また、ふぅうと、ため息に似た思い(不安か?)がこみ上げてきます。自分のつくったところどうだろうか、そんなことが心配になってきます。

ご主人から、玉の湯の物語を綴った本をいただきました。ここに有意義な時間を重ねた物語があるのです。ありがとうございました。私も「時間」を大切に積み重ねられるようにしていきます。まず余裕を持たなくては。馬車馬のように働いているだけではいつか「時間」を忘れてしまうのだろうと思うのでした。

岡部泉

由布院へ

2019年7月2日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎素敵なまちづくり

今日は、大分の食材を使った贅沢な地産料理を味わう会におよばれしました。大分の食材に惚れ込んた六本木にある一流フレンチレストランのシェフが腕をふるってくれました。素材の豪華さではなく、丁寧に食材と向き合った料理というものが本当の贅沢というものです。小さなホンモロコさえ、黒い衣装をまとった立派な料理になりました。

由布院というところは、温泉と有名旅館があるところであることはもちろんですが、それ以上にまちづくりの先駆的なところです。由布院の駅も改札がないことで有名になりました。人を信じること、人を楽しませることこそが町のコンセプトになっているのだと思います。
由布院駅の駅長さんが新しくつくられた案内所を紹介してくれました。坂茂さんがデザインした建物です。ここで空港からの荷物を仮に預かって宿泊の宿まで届けることができます。帰りもまたお預かりすることで、町を気楽に歩けるようにしています。さすがのアイディアです。昔から心遣いのある町でしたが、今は若い世代が引き継いでいろいろなアイデァを出して町を盛り立てているとのことでした。

駅長さんは以前企画をした旅館の支配人さんをしてくれていました。お久しぶりですとご挨拶。以前と変わらず背筋がしゃんとした佇まいに、嬉しくなります。駅長室の玄関には彼の名前の表札がかかっています。こういうところも微笑ましい。

人と人が近い町なのです。これぞ地域のお手本だなぁと改めて感心してしまいました。こんな風に日本のあちこちの町がアイデァを持って活性化するといいなと思います。

今回、ご招待していただいたのは、JR九州さんですがこの会社の素晴らしさをまたまた感じる旅となりました。お食事も素晴らしかったのですが、会社のトップの方のご意見や皆さんの仲の良さ。そして面白さ。。どんな風に会話に混じっていいのかとうろたえますが、そこはもうどうしようもないので、ただただ、聞き役にまわって。。というとそんなことないやんけって言われるかもしれませんが。1日中、食べて、飲んで、笑って、、なんと素敵な1日だったことでしょう。

岡部泉

食いしん坊

2019年7月1日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎まず基本でしょ。食いしん坊は。

我が社には食いしん坊がいます。私と競うように美味しいもの自慢が始まります。興味の対象が似ているので、面白いように意見が一致します。これこれって言いながら、それぞれに自分が見つけてきたいいものを出し合います。
そんなことで、我が社のキッチンにはいろんな食材と調味料が用意されています。これもいろんな時に役に立つのです。

味噌選びについてはもう大変。得意ジャンルのようで朝早くから買いに出かけている様子。いろんな味噌を試します。味噌ってコクと旨味の調味料の王様です。

今の当社のキッチンに登場しているのは、クラタペッパーと黒ニンニクと黒味噌です。黒い調味料つくりが面白いのです。
商品開発も当社の仕事の一環でもあるのです。こんなことをしていたらいつか醬工場でもできるんじゃないかと思ってしまいます。

食いしん坊さんの最近のヒットは、特製ジンジャエールと赤紫蘇ジュースです。ちょいちょい疲れた時に出してくれることです。しょうが好きの私にとっては一番の疲労回復剤です。冷たいのもいいけどホットもいいです。赤紫蘇ジュースも何に効くのかわかりませんが気分転換に最高なのです。

今日はイワシの煮付けがたくさんありました。さすが漁師町で育った人。ちゃちゃと作って濃いめの出汁で煮詰めてきます。ハイ、食べてと渡されます。これでしばらく夜のご飯には困りません。会社のママみたいです。

食べ物の感性というものは小さい時に作られるものではないかと思います。急に大人になっていいお店を回ってグルメになることもあるかと思いますが、家庭料理についてはどうしても体に染み付いたものがあるように思います。そして食に興味があるかどうかも小さい時に決まると思います。私の母もいつも手作りで美味しく綺麗な料理を出してくれていました。料理は綺麗なものなのだという思いがあります。

そうなんです。まず料理は目で食べているのです。私は絶対味覚があるわけではありませんが、綺麗だなと思う感覚はあるみたいです。

食は命の基本です。食いしん坊は生活の基本ということですね。

岡部泉

あっ終わる

2019年6月30日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎一体なにをしていたんでしょう

あっという間に6月が終わります。何があったんだ、、思い出せないほど雑用がありました。これっといった新しいプロジェクトが開始したわけでもなく、終わっていく。
ひたすら会社と以前の仕事の追いかけをしているうちにおしまい。

ああ、、充実とはむずかしいものです。

岡部泉

ドラゴンアイ

2019年6月9日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 未分類

◼︎果たして今年の目はどうだ

八幡平の頂上には幾つもの沼があります。その一つ、鏡沼。鏡沼という名前よりも今はドラゴンアイという名前の方が通っています。ドラゴンアイという名前は台湾の観光客の方がつけてくれたそうです。遅い春に、その名が正しいことがわかります。大きな丸い沼に張った雪に積もった氷が溶けて押し上げられてきて、周りの溶け出した水に青い空が映り、それはそれは大きな青い龍の眼のようなのです。

気候によってその溶け出し方が違うので、毎年ドラゴンアイ占いのように形が変わって見えるのです。去年は少し片目流れのドラゴンアイでした。今年はどうかな。。
今年は雪がたくさんあったわりに、急に暑くなり雪の状態が悪いようです。それでも今は6月9日。東京は夏のような暑さです。しかしここはまだ 、冬の国。雪で覆われています。
八幡平の頂上に行くとたくさんの人がドラゴンアイを囲んでいます。
危険ということで柵が今年から設けられました。少し残念ですが、人気が出た証拠。

今年のドラゴンアイは、虚ろに空を見上げています。この異常気象を憂いているのか。。

岡部泉