奥日田温泉プロジェクト

2018年3月1日 | izumi | 奥日田温泉 うめひびき

◼︎ようやく終わりを告げる

3月10日にオープンする奥日田の道の駅。今日はその施主検査です。

奥日田温泉プロジェクトの最終案件です。三年前の暮れにお声がかかって、一昨年の1月にこの物件を調査し企画を2月の終わり頃に出しました。その間20日くらい。梅づくし温泉という企画書で、会長、社長、取締役の方々にプレゼンして、その場でOKが出て、ハイ!スタート!これが慌ただしいプロジェクトの始まりでした。

3月から図面を書き始めました。そして、この旅館に「奥日田温泉 うめひびき」と名ずけました。去年の1月に工事がスタートしました。
3期に渡る旅館の改装と新築の工事、それはそれは大変な工事でした。物件が三つ重なったような忙しさでした。てんやわんやとはこの事です。その分、思い出深い物件となりました。新館の瓦を埋め込んだ赤いベンガラの壁にみなさんの強い思いも埋め込めた気がします。

そして梅酒のリキュール棟の店舗改装に移り、ようやく、この道の駅のマーケットと焼肉グリルの完成にたどり着きました。
この道の駅は、図面があまり残っていなくて、何がなんだかわからない物件でした。直角がない建物です。レストランは5角形だし、やたら高くとんがったガラス屋根をもつログハウス風の建物でした。このあたりの道の駅では良く見かけるスタイルでした。この頃きっと町が統合されてたくさんの補助金が出たせいで、無駄とも言える変に贅沢な作りなのです。多角形に曲がった長く蛇行した建物は、図面に書きづらく嫌だなぁと思いましたが、もっと苦労するのは施工する人。施工泣かせの建物でした。I工務所のみなさん、短い工期で難しい工事でした。本当にお疲れ様でした。

こうして、2年あまり続いたプロジェクトが終わりを迎えます。何度も通った福岡から日田までの道のり。日田から奥日田のおおやまに入ると懐深い山間に黒く古い瓦屋根と白い漆喰の壁の家が点々と迎えてくれます。懐かしいひなびた時間がそこにあります。そんな風景の匂いが思い出となりました。

たくさんの人と出会い、笑い、悩み、語り合った奥日田温泉。工事現場で面白いのは、長い工事期間を共にすごして自然にできる結束感です。いつのまにか苦労を共にした同士のような気持ちになっているのです。

そんなこともあり、これでこの工事も終わりと思うと、少しさみしい気もしますが、いい旅館のある地域になってほしいとこころから祈ります。

岡部泉