日田の新館

2017年8月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎屋根ができたぁ、、庭がみえてきたぁ

2月から始まった工事ですが、1階2階3階とコンクリートが打ち上がり、ようやく最後、屋根。毎週のように通う現場ですが、仮囲いの向こうに屋根の形が、、。見えてきたぁ。高さを制限したつもりでしたが、それなりに勾配もあり大屋根としての迫力があります。こうして屋根ができて全体のプロポーションが見えてくるとようやく建物としての存在感を感じることができます。となると、この館の車からのアプローチの視点が気になります。こんもりと茂った濃い緑色の大きなクヌギが2本、この館の半分を覆ってみえます。そこで造園やさんのK氏にこのクヌギを大胆に剪定してもらうことにしました。こんなにおおきくなったクヌギに申し訳ないなと思っていましたが、K氏は大丈夫、クヌギはすぐにおおきくなるからねと。そうか、原木椎茸の材料にしてもらえばいいかと思いざっくり切ってもらうことにしました。
(このクヌギを使って原木椎茸栽培を広い広い敷地の中でやればいいんじゃないかと心の中で思うのですが、そんなことをしたいなんて思う人はいないかぁと思ったり。。本来はこんなに土地があるので食材を育てたいって思うくらいじゃないと山の料理屋の価値って生まれないと思うけど。。そこらへんの菌床椎茸を出しても仕方ないんだけどな。。)

さて、話を戻すと造園という仕事はとても大事です。造園は建物と自然との調和を図るいわば潤滑油のようなものです。ここの壮大な景色と人工的な建物との調和を図るのはかなりむずかしさがあります。ここは里山的ではなく、原始の隆起してきた古代を感じるような風景なのです。作りこみすぎるとかえって自然と離れすぎて分離したものになります。しかし何もしないと庭としては成立せず、人が過ごしづらいのです。壮大な景色と人の手が入った庭を交互に眺めた時に、おかしくならないようなバランスが必要です。程よい自然との結界をつくることがこの現場には求められています。

時にこの施設面積は相当に大きいのですが、手入れもされずに放置されつづけてきた植木たちはその結界の役割を放置されたかのようでした。造園のK氏にこの木があるべき役割に戻す作業をしていただきます。上手に結界と結界を外したところを作ってもらう、これが今回の造園のテーマです。
随分と大胆に野放図な木が整理されていきます。これからの調整が楽しみな造園の段階に入っていきます。

それにしてもこの暑い暑い日々が続く中、働いてくれている現場の人たちに感謝をすると同時に体に気をつけていただきたいと思うのでした。

岡部泉