心外無別法

2017年5月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎全てはこころがつくり出す

三界唯一心 心外無別法

道元の「正法眼蔵」に出てくる言葉です。まだ若い頃、何やかにやで、自分の存在価値とはなんだろう、何しに生まれてきたんだろうなんて、悩んでいた時に唯識論を少し学びました。全ての現象は心の生み出すもので、それ以外には何もないのだということです。
自分の体だって無いかもしれない、この時間だって無いかもしれない、意識が生み出しているんだよと先生は謎解きのようなことを話してくれました。

理解し納得できたかどうかはわかりませんが、唯、生きるだけなんだなという割り切りは出来ました。毎日、働いてよく眠る。それだけでいいんだと思いました。

それでも心というものは本当に厄介でいろんなものを引き連れてきます。怒りや悲しみや喜びや楽しみ。
なかなかその厄介なものを飄々と飛び越えてはいけません。

どうして急にこの言葉について書いているかというと、九州大分の案件でお世話になっているM所長さんのメールのこの言葉が書いてありました。日程、コスト、品質を叶えようとすれば悩みは尽きません。この言葉でモヤモヤが吹っ切れたとのことでした。
ずいぶんご苦労をおかけしているんだと申し訳なく思います。

人は、真面目すぎると悩みが多い、でも真面目でないとこの言葉に達することは出来ない。

よく唯識論の先生が言っていました。意識がなくなる時、つまり無の境地になる時、その時を多く体験できるのが、音楽家であり、スポーツマンであり、芸術家なんだよと。なるほど。才能の質によって異なるかもしれませんが、トランスする状態になりやすい職業です。

頭で判断することを超えた尋常じゃない体験を絶えず繰り返していることで何かが違う世界が見えて来るのかも知れません。

でも、そんなことを望んでいても仕方ないので、私は絶えず毎日できることをコツコツと分相応にやることにしています。

岡部泉