北海道の春

2017年5月1日 | izumi | あかん湖温泉, イエローデータデザイン日記

◼︎ようやく桜前線

北海道の道南から道央まで桜前線がやってきました。昨年、函館にエプイという名前のオーベルジュをつくりましたが、エプイとはアイヌ語で樹々の花や実のことを指すそうです。そしてその花とは桜に見立てたコブシの花のことでもあります。北の国に新天地を夢見てやってきた日本人が、長い雪に閉ざされた冬から明るい希望に満ちた春をそして、桜を待ちわびたことは容易に想像できます。

ここ道東の阿寒湖は、樹々の芽も固く桜はまだ先のようです。それでも、空気は明らかに二週間前とは違う柔らかな温もりを育んでいます。
北海道に気持ちの良い季節がやってきました。数年前、屈斜路湖でカヌーで川下りをしました。その時の爽やかな風の感触と透明な川の水底にクレソンがたなびいている様を忘れることができません。なんだかその頃が、とても懐かしく豊かで幸せだったことを思います。今は沢山仕事がありますが、ただ一人慌ただしく、いつも締め切りに追い立てられるようです。これが責任というものなのかとつくづく思います。

工事は佳境ですが、ふとこのまま北海道をふらふらと旅していたいと思いました。そのくらいこの空気感は自由な気持ちにさせます。仕事放棄はできませんので、また自分の持ち場に戻ります。

岡部泉