日田の漆喰

2017年4月14日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎大御所登場にやったぁ!

この案件の新築の外観に瓦を埋め込んだ壁があります。梅をテーマにしているので、この壁は梅干し色にしています。この地域は、梅干しといっても昔ながらの梅干しなので相当しっかりとした赤なのです。そこに山田修二さんの瓦を梅型にして埋め込んだ漆喰の大壁をデザインしました。
まさに新館の肝になる見せ場です。

しかし、これどうやってやるの?って現場では悩みの種です。これ真っ向本気の左官で仕上げてもらいたのが私の本望ですが、なんとも予算もあるし、、悩みの月日が過ぎていきました。もう躯体が立ち上がる時です。

朝、眩しすぎるほどの朝日を受けた現場をみていたら、斜面からM所長が上がってきました。どうですかって話しかけたら、もう眠れないよと。心なしか元気がありません。朝日を背に暗いかんじ。
でも、やるなら本気でいくべきか、、そうですよね。
九州には原田さんという左官の大物がいます。どうでしょう。その方をお呼びしてはと何度も喉まで出掛かっていました。
でも、いい機会と思い無理と分かっていてもちらっとお話しました。

しかし、、しかし、、、午後になって、すごい。その原田さんが日田にいたのです。これもご縁か。原田さん自ら現場にきて相談に乗ってくれることになりました。この建物は日田の豆田の大屋根の白と黒の漆喰の蔵にインスパイアされてデザインしました。この間見に行ったら、養生されていました。原田さんはその改修工事をされているそうです。

ダイナミックな仕事が多い原田氏。あっという間に現場の悩みもご理解いただき、短い期間での作業工程に対する分析も素晴らしく速い。その提案力と建物のイメージのつかみもすごい。想像をはるかに超えた素晴らしい提案をいただきました。瓦を活かしたむくりを大胆に使った鏝絵みたいなものです。
あっという間にこの建物がムクムクと立体的な力を持ち始めました。
この漆喰工事が行われる8月は目が離せません。

やりました。

ついにこんな奇妙なデザインの建物が工芸に変わる時がきました。
ありがとうございます。M所長。大きな決断をしていただきました。感謝、感謝です。でも、次の心配が生まれてもっと眠れなくなるかもしれませんが、あとはスムーズに工事が進められるように早く未決案件を解決してがんばりますね。
まずは、梅干し色の瓦大壁のデータを明日からつくります。

おつかれさま。。。

岡部泉