釜石の水産加工場

2017年2月6日 | izumi | イエローデータデザイン日記, ソウルオブ東北

◼︎即決英断の社長さん、素晴らしい。

東北支援の活動でここ数年行っている働きやすい水産加工場プロジェクト。今年は釜石の水産加工場にて、どうしたら雇用を促進のための改善策を社長さん、工場長さん含め考えています。

日本全国、人手不足です。ここ三陸の水産加工場はもっと大変です。働く女性にいろいろとヒアリングしました。どうやら働く彼女たちと管理する人の間にはそれぞれの意見の食い違いがあるようでした。

そこで、まず簡単に工場長さんたちにやっていただいたことは挨拶です。きちんと顔をみて「おはよう」「おつかれさま」を言っていただくようにしました。先月伺った次の日からその挨拶は励行されたそうです。女性たちにどうだった?と聞いてみたら、「もうびっくりしたぁ。こんなあいさつしてもらって。ほんとうれしい。」とどうやら大変好評です。どんな風に気持ちは変わったのと聞くと「やる気がでたぁ」「こんなに早く進むなんてね」「この会社で働けてよかったぁ」とうれしい声が上がりました。みなさんの顔も晴れやかに見えます。

働く人はどんな職場でも不満と欲求の連続です。でも管理職なりに大変なのです。それはお互い様でもあるし、不満で何も生まないよね。

そんな話をしたら、「そうだね。こちらも言い方考えないとね。」リーダー格の女性が言います。なんと素晴らしい変化です。これからは、思いやりと提案ですねと、みなさんも頷かれて本当に良かったのです。そんな報告を社長さんにしたら、社長さんも本当にうれしそうでした。そして次から次へと改革は進みました。寒い加工場です。休憩室は温かくしてあげたい。そこでコンクリート床にタイルカーペットを敷いただけの床をあげてくれることになりました。床暖は電気容量の増加で設備投資が大きくできませんでしたが、それでもあのひんやりした床よりはずっと良くなるはずです。またスローガンも作ってくれました。スローガンがあると気持ちが誘導されるものではないかという提案に答えていただきました。どんどんと英断されていきます。このスピードこそ今の時代に必要なのです。変化こそ今求められていることです。

全従業員が「健やかに、楽しく、永く」務められる会社をめざそうというスローガン。いいですね。とっても。

次は正社員になってもらうための人事考課を見える化します。そして総務から営業から、普段加工場の人たちと接する機会がない人たちを交代にお呼びして自社製品を食べるランチミーティングを「わいわいランチ」と名ずけて、コミュニケーションをとってもらおうという企画も実行されることになりました。本当に社長さん、工場長さん、素晴らしい方々がこうして実践していただき、その成果が楽しみです。

あとお願いされたことは、「全員で忘年会したいんですよね。それも伝えてほしい。」と頼まれました。震災で集まる場所がなくなってしまったことで全員が参加できなくなったそうです。管理職の方々に全員の忘年会についてお話ししたら、「よしやろう。工場が広くなったから、できるよ。ここでやろう。送りはバスを往復させよう」とこの提案にも応えていただきました。またみなさんが喜ばれることでしょう。

本当に羨ましい会社です。みなさんが積極的にコミュニケーションをとりたいと願っていることです。最近都会では、みなプライベートが大事です。なかなかみんな揃って何かをしようとはしません。こうして人様のお世話をしつつ、とても勉強になるプロジェクトです。自分の至らないところ、働く人の悩み、経営者がやらなくてはならないこと、そして経営者の悩み。どれもが自分ととても深く関わることです。

また今月末のリサーチが楽しみになってきました。さらに変化があるはずです。私もわいわいランチに参加しようと思います。

岡部泉