みなべのレモン

2016年11月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

◼︎青と黄のコントラスト

みなべに自然農のレモン栽培をしている方を訪ねます。

和歌山の道は狭く険しいです。小さな軽トラに乗り換えて畑にむかいます。次はこれにのってと言われたのが、一本レールの鉄の運搬用の台。手すりにつかまって梅の樹の間の急勾配の坂を下っていまきます。素朴な遊園地みたいです。ブルンブルン、ギーコギーコと下っていきます。

下に降りると、たくさんのレモンの木々が並んでるわけではありませんが、太陽の光がキラキラと一本一本のレモンの樹に降り注いでいます。見事に雲ひとつなく晴れた大空。今日のレモンの撮影コンセプト、青と黄のコントラストとしました。まだこの時期は、レモンは青色で小ぶりですが、レモン農家さんに栽培について話しを聞きます。自然農とはもう哲学なのです。

しかし、それでもこれで経済をつくらなければなりません。梅の木の農家でしたが、最近は梅の栽培が減っています。それは梅の需要が減ってきたからといいます。白米に梅干し、これ、定番の庶民の象徴でした。

糖質ダイエットとかいうのも後押しして、ご飯離れも進みました。戦後から西洋風な食事がいま日本人の好みとなってしいました。味覚的には、ケチャップとマヨネーズの時代到来。。。で、時々海外にいくと皆さん、「味噌汁飲みたかったぁ」と言って「やっぱり日本人だよなぁ」なんて言ったりします。思い出となった日本の味です。日本食が世界無形遺産になるだけあるか。。遺産が歴史的なものになるほど、日常から離れ始めています。日本食がイエローデータになってしまうのは、おいしいものがスナック菓子、インスタントラーメンなどの常習性を生む加工品、そして、ステーキ、パスタ、ハンバーガーなどの洋食への志向の移行が甚だ強くなって。すでに私たちの食は、コンビニ化、西洋化していることがわかります。

日本食って案外日本人にも知られていないし、もっと自然農って知られてないんですね。うちの社員T君もこんなに日本のいい食べ物に囲まれている会社なのに、食べたいものは新発売のカップラーメンなのです。話しかけると、「麺が伸びるじゃないか」「後にしてくれない」といって、神経を尖らせる様子を見ると本当に好きなんだなって思います。たくさん、いい店に連れて行って味覚を鍛えたはずなのになぁ、、お金があるなしに関わらず、食に興味がなんだなと思います。病気にならないとわかんないかな。

ということに嘆いてばかりはいられません。この農家さんも最近アボガドやブルーベリーも作り始めたそうです。レモンもそうです。現代の食生活にこれらは結構登場するからいいんじゃないかと思います。食は絶えず進化したり変化していますが、その質には気を付けたいと思います。

自然農もいつもニーズに耳を傾ける時代となりました。頑張りだけでは成り立たない時代なのです。順応性と哲学が一緒に動く時代になりました。

あたらめて、今回は自然農の食の根本を勉強するいい機会となりました。撮影隊の方々もきっと興味をもってくれたはずです。でも帰りの車内では、スナック菓子食べて缶コーヒー飲んでました。でも、少しバツ悪そうで。。。

岡部泉