エプイ残工事

2016年8月17日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 大沼オーベルジュ物語

■SL、蒸気機関車の風景

今日は、夜中に遠藤さん撮影の1975年までの北海道を走った蒸気機関車の風景写真をジオラマラウンジに取り付けます。一枚とりつけるとラウンジの空気が一気に変わりました。

そこにかつて蒸気機関車が懸命に雪の北海道を走った時代が蘇ってきました。その現場にいたY社長が、あの頃、駅の前に馬がつながれていたんだと当時の話をしてくれました。

そうなんだ。。蒸気機関車があった駅の風景は、その土地に住む人たちの心からは消えない風景であったのだ。記憶は、いつまでも人の心に残り、人の心を形成していく。風景は記憶の最も底辺を築くものかもしれません。

遠藤さんは、SLを19歳から撮り続け、やがてSLが去るときまでその勇姿をおい続けてきました。SLに何をみたのだろうか。この写真を見ていると、その答えがわかるような気がします。

雪の白い北海道の風景にSLは似合う。雪をかき分け蒸気を出し、何もない白い荒野を走っていく。黒い煙が白いキャンバスに墨絵のように流れていく。そこの風景には情景があります。その光景の美しさだけでなく、けなげな力強さに自分が励まされるきっかけを見出していたのかもしれません。

その煙が公害であったとしても、この原野にSLが走っていく先に人々が未来を見出した時代があったことを感じるのでした。

岡部泉