久しぶりの家具屋さん

2015年3月23日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 風流生活日記

■昭和、平成インテリアショップの歴史

今日は宮本先生と新しい家具をつくるために、外苑前のインテリアショップに行きました。私が若い頃の憧れのインテリアショップでした。イタリアのモダンな家具を扱っています。本当に久しぶりです。こんな家具のある家に住みたいと思ったものですが、ついぞそんな暮らしはできませんでした。宮本先生はかつてこのイタリアのこれらの家具の制作に携わっておられました。家具を見ながら、ソファの構造について教わります。貼りぐるみの家具は外身でごまかされやすいのですが、微妙な背のしなりや、座り心地のよいクッションは中身が大事なのです。美しい形は、選ばれた優良な材料と研究された堅固な構造から生まれるのです。何だか人間みたいです家具も職人のモノづくり魂が通ったものだとあらためて思いました。

次につくる家具の打ち合わせのために、先生と外苑銀杏並木にある喜八さんのレストランのデッキでランチをとりました。もう春がそこにやってきています。こんな落ち着いた優雅なランチも久しぶりです。外苑テニスクラブの奥様方も白いウエアでランチです。

かつては外苑や骨董通りは時代を先どる家具のまちでした。先生の店舗も銀杏並木通りの角にあったのです。その時代の話をうかがいました。本当に時間が経つのは早いものだねと先生も挑戦し続けた頃を思い出されていました。全くそのとおりです。

家具は経済とともにあるようです。素敵な家具屋さんも倒産したり、経済力のある企業に買われたり、変遷を繰り返しているのです。家具に限らず、華やかに見える東京のデザインやものづくりの業界も時代の荒波にもまれて、変化をし生き残りをかけて来たのです。こうして先生のように自分の意志を通して生き残ることは大変なことなのです。

こんな年になってまた新たな挑戦をしようなんて無謀かもしれませんが、経験、技術、根性がようやく揃いました。(揃っていないのは資金だけですが)ここから二十年を自分が考えた日本の技術とデザインと暮らしの表現をしていこうと思っています。もちろん先生も大賛成。がんばろうねと外苑前を後にしました。

岡部泉