日本へ帰国

2010年11月11日 | izumi | C.I.Aレポート, イエローデータデザイン日記

■ようやくお役目が終わり、これで一息

ナパバレーでの「ワールドオブフレーバー」は無事大盛況のうち終了しました。日本へ帰ってきて久しぶりに深い眠りにつきました。向うでは、次の日のことを考えるとなかなか眠りにつけませんでした。あとで聞いたら、そういう方がほとんどでした。皆さん、眠れないほど真剣に臨まれていたのです。

今の心境はといえば本当にほっとしたの一言です。これで3年にも渡るプロジェクトが終わったと思うと本当に安堵の気持ちです。これでようやく次の仕事に向かえるというものです。

もうこんなに大きな日本料理のイベントはないかもしれません。それぞれのシェフたちには大きな手応えがあったようです。個人個人のプレゼンテーションはいずれもすばらしく、アメリカの方々にもより理解をしていただいたと思います。それぞれまた大きな経験をして、次のステップに進まれていくことでしょう。何事も経験が大きな自信と次の成功を生むことでしょう。

しかし、我々の国はどうでしょう。このような大きなイベントをする力もありません。今回のイベントは全てボランティアで運営されています。我々もボランティアなのです。しかし、これだけの仕事を日本においてボランティアで行ってくれる方がどれだけいるのでしょうか。私は日本での食文化への危機感を押さえることができません。

これからの日本の食文化はどうなっていくのかと思うと絶えず不安は尽きません。子供や若者の味覚は変わり、食べ物や食品も以前の日本の味覚ではなくなりました。今回私が行ったセミナーは「日本のフードスタイル」でした。その背景となる日本の精神性と美意識についても述べました。しかしこの話を日本の方にしてもどれだけの理解があるのかと不安になりました。思わずアメリカの方から「二十四節気について教えてください」と質疑がありました。これは深い質問です。また「陰暦から説明お願いします」と言われました。これがアメリカです。日本のマニアの方がいらっしゃるのです。簡単なお答えをしましたが、セミナーが終わった後、日本人の女の子が私も知らなかったことだと話してくれました。もう日本の文化は、日本ではあたりまえではないのです。

いつから日本は日本であることを忘れてしまったのでしょうか。

考えれば考えるほど、日本への不安は尽きない日々でした。

岡部泉