迷う案件、迷わない案件

2020年2月10日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◾︎1月から図面ラッシュ

ただいま、新規案件が複数あって、図面ラッシュです。頭がそれなりに疲れるみたいで、時々ボォーとする時があります。やや睡眠も浅いのかな。
それでも自分を疑い続けることが結構好きみたいです。これじゃないよね、違うよね、、といつも頭の中で誰かがつぶやいています。

でも、これだ!とすぐできあがる案件もあります。意匠もなにもかも早く結論がでるのが不思議。ちゃちゃと図面に指示をして、それを優秀なスタッフに回します。Sくんは優秀です。私の難解な文字と説明をこなしてこれます。

こねくり回して迷う案件もあれば、ピタッとピンとくる案件もあるのです。予算がきびしいレストランや店舗が、考えすぎて苦手ではあります。

それともう一つ、個人住宅はとても気を使います。

ひょっとしてこの方の趣向は、これではないではと疑心暗鬼となり迷うのです。答えのない答えを求めることになります。私がつくった旅館に泊まられて、依頼されることがあります。私のデザインを気に入ってくれているので、「お任せします」と言ってくださるのですが、住むのはやはりこの方ですので、趣味や生活ルールなども考えて、ベストなものを作らなければと慮ります。

個人住宅は、主人あってのデザインですので、旅館とはまた違うのです。旅館は不特定多数の方が、この空間をお客様の方が選んできてくださるので、個人的趣味を考える必要がありません。旅館であっても、女将さんが仕切る家族的な旅館だとやはり個人住宅のようにいろいろ考えることになり、細かな配慮が必要なんでしょう。旅館案件は苦労も多くありますが、デザインとしては公約数的ですのでコンセプトさえ決まれば進みます。そして、旅館以上に公約数的なものといえば、図書館、役所、ミュージアムなど公共施設なんでしょうね。クライアントも国だったり行政だったりする案件。有名建築家が代表的な作品に残しやすいのもこの公共施設であるのもわかります。

いずれにしても、設計デザインというものは、自分の度量の広さと深さが要求される仕事であることには間違いありません。

岡部泉