ついに終わりが来た

2019年4月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎碧の座、いよいよ手から離れていく

終わらないといけないとおもいつつ現場に通っていましたが、いざこうして終わりに近づくと寂しい気持ちになります。

今日は試泊の日です。現場の皆さんと施設点検をしていきます。といいつつも結局は大飲み会になります。こんなこともあった、あんなこともあった、、そんな話で盛り上がります。こんな現場なかったですと現場の人たちはいいます。どんな現場だったかというと、工期は短い、面接は広い、そしてデザイン満載、土壁満載。だれもがやったことのなかったデザイン案件でした。これなんですか、どうするんですか、、こればかりで始まった案件でした。

しかし、その難しさが力に変わりました。実は指示を出す本人でさえ、次はどうなっていくのかわかりませんでした。工期と見積もりと手の質、それぞれを見極めて一体なにが正しいのか、なにが効果的なのかをいつも考えてき来ました。苦しい苦しい案件でした。

それでも現場にはいつも笑顔と会話に溢れていました。本当に辛い中、楽しくやれてこれました。これもゼネコンさんの配慮であったと思います。

バーラウンジで、中庭の水の波紋を見ながら、碧という名前のウイスキーをみんなで飲みます。疲れ切った体に沁み込んでいきます。
皆が部屋に帰ってしまったあと、一番現場で活躍してくれた若者となんだか寂しいね、これで終わってしまうんだね、終わらないと困るのに終わると思うとなんだか名残惜しいですねといいます。ほんと同感。いつまでも工事が続いていてほしいと思ったりします。それは本当に苦労して頑張った人に訪れるロスなのです。

そうだ、一番苦労したロビーでこんなことはもうできないから大の字になって寝てみよう。久住さんが作ってくれた土壁とともに大きな大樹のような黒い柱が天に突きさすように見えます。碧の座文様の向こうの空が青く光ります。

ついこの間までここに足場があったのです。本当に終わってしまって私たちの手から離れていきます。そしてまた皆バラバラに次の案件に向かっていくのでしょう。

また、心を思い切り使えた案件を経験させてもらいました。皆さん、本当にお疲れさま。そしてありがとうございました。

岡部泉