富山

2019年2月22日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎富山は文化にあふれていた

富山を訪ねるのは10何年ぶりです。以前は漆や陶器の仕事をしていたので、北陸は第二のふるさとかとおもうほど行き来していました。

久しぶりの北陸は初めての北陸新幹線で行きます。二時間ほどで富山に到着。今は寒ブリがおいしいのだろうな。いやいや、今日は遊びではなく北海道の碧の座の器を選びにきたのです。しかし、いつもと違う仕事なので、緊張感もなくどことなく気楽です。

陶芸家さんの工房を訪ねていると、偶然、富山でも有名な日本酒蔵の社長にお会いしました。その社長さんの案内についていくと、なんというかスケールの大きな町つくりでした。このあたりは船問屋を中心に古い町家が並ぶ情緒ある地域です。その町に住む陶芸家さんやシエフ、ブルワーさんのために私財を投じて町家を改装しています。美しい町とともにその町が続くための文化や担い手を同時に育てているのです。
このようなことは、さすがに自社の仕事が回ってこそだと思いますが、その志に頭が下がります。

陶芸家さんや木工作家さんにすすめられ、リゾートホテルの中にあるレヴォというレストランに行きます。そこは彼らの作品とその日本酒が楽しめます。それだけなく料理も単なる地域郷土料理ではなくとても洗練されたものでした。丁寧に食材を扱い丁寧に味を確かめている、その丹念な料理にとても好感が持てます。

こういうことをちゃんとしなくてはと、改めて自分の仕事を振り返ります。そのためには余裕も必要なんです。こんなにバタバタしていたら、よくよく考える時間も悩む時間もありません。今の私には無理です。
いつかそんな時も来るでしょう。その時は何もかもにこだわっていい空間を作ってみたいです。

岡部泉