クリぼっち

2018年12月24日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎ひとりクリスマスが増殖

1980年時代、つまり景気好調なバブルの時代。クリスマスといえば、六本木の街は華やかで、クラブの客引きなのか黒人さんがたくさんいて、背の高い人たちの間を歩くのは大変でした。私が六本木にクリスマスを楽しみに行っていたわけではなく、当時事務所が今のミッドタウンのあたりにあったので、ラピスという画材屋さんに行くために歩いていたのです。つまり仕事の用事なのです。

いつもクリスマスでも仕事をする私は、「岡部は尼さんか修行僧のようだね」って冷やかされていました。そんなことを言うその人は、当時私の上司でありましたが、ミンクの毛皮を肩で着て、高いピンヒールの靴を履き、ブルガリの時計をして、香水をふりまき、広告代理店のボーイフレンドが乗るオープンカーのポルシェで六本木の街に消えていきました。寒いのになぜオープン?そんなことを思いつつ、ビルの上からそんな光景を眺めていました。
これぞ、バブルのセレブ版典型でした。そんな華やかな事務所にいながらも毎年、クリぼっちは変わることなくここまで来ました。そして今日も何十年も前と同じように仕事をしています。

それがこうして世相になるなんて。新聞によるとクリぼっちはいつも通り自宅で過ごしたり、勉強したり、仕事をしたり、旅行に行ったり、ひとりで過ごすことを言うようです。20代独身男性に至っては約40%がクリぼっち。これから単身世帯が家族世帯を超えてくる時代がきます。ますまずクリぼっちが多くなるはず。ようやく白い目で見られてきたクリぼっちへ覇権が移る時がきたようです。別に嬉しいわけでもありませんが、少しへぇーーと思いました。個が成立する時代到来です。商品企画も考えないといけません。時代とは本当に面白い。

岡部泉