遮光器土偶

2018年11月23日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎昔も今も女性は目を大きく見せたかった

出張からもどると私の机に30センチくらいの遮光気土偶がおいてありました。もちろんレプリカです。益子でつくられたものです。今益子の仕事もしているので、そのご縁でT君が買ってきてくれました。私の縄文好きを知ってのことです。中でもこの遮光器土偶は一番のお気に入りなのです。

ゴーグルをしているという説もあり遮光器土偶と名付けられました。宇宙人のようなこの少し意地悪そうな目が私に似ています。しかし、この大きな目は今のアイラインのようなもので、縄文女子のお化粧だったのだと思います。今も昔もくっきりとした大きな目がおしゃれだったのだと思います。またこの子はイヤリングをしていて、そのイヤリングは赤い漆で作られていたそうです。縄文女子はおしゃれさんだったのです。肩幅のしっかりした土偶に刻まれた模様も素敵。しっかりと両足で地面を踏みしています。土偶は子孫繁栄の願いをこめて作られています。青森で出土した本物の遮光器土偶は左足が欠けています。土偶は完全な形で発見されることは少なく、壊すことによって生きている人間や死者が救われていたのかもしれません。そこも土偶が切なく可愛らしいところです。

もし、私が縄文時代に生きていたら、全く無能なものであったと思います。子孫繁栄の役割も出来ないでいるのですから。せめて土偶や土器作りの職人か、衣装や漆のアクセサリーの職人になってお役に立つしかありません。

岡部泉