CLT工法

2018年9月23日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎とても賛成ですが、やはり思いがないと成立しない

結局、あれだけ図面を書いたのにRCからまたCLTとのコスト比較をすることになって、一旦中止、一昨年、昨年も同じようなことがありました。まさにデジャブ。CLTとは木材の集成材を構造にするものです。日本は森林の国ですので、あんな固いコンクリートを相手にするよりずっと理にかなっているのです。
この工法は、イタリアやイギリスなどの先進国では10階建てほどの高い建物にも活用されています。

本来、私は建物なんてものは、その地にあるものを活用して住まうべきと考えています。それが分というものです。
だから、その土地の木材を活用するCLT工法は、かつての木造よりも頑丈でかなりのことが実現する進化的なものだと思っています。

しかし、まだまだ問題がたくさんあります。この工法で旅館を作ろうとすると防音は大丈夫?温泉の水漏れどうするの?など懸念事項が次から次へと出て来ます。
昔なんてみんな木造だったからいいんじゃないのっておもいますが、お金を払う側からすればそれはそうではないのも理解。またこのCLTはまだ普及していないこともあり、構造計算や金具などの使い方が難しいのです。だから建築家も反対するのです。「こんなもの薦めません、トラブルあるしやはりRCですよ」と一括されて、会議は何となくCLT なんてという空気が流れてしまいます。

CLTには補助金が付き物ですが、何といっても補助金をもらうためにやるのではなく、自然と人間の関わりについて考える根本的な思想がなくてはこのCLTは成立しません。それぞれが思いがないのであれば、いつになってもCLTは広がらないし、森林活用もされません。本当に残念なことです。

岡部泉