8月振り返り

2018年9月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎先月のことさえ思い出せなくなる

こうしてブログの穴埋めをしようと8月のことを思い出そうとしてみます。なんだかもう遠いことのようです。毎週毎週、どこかに出張に行っていたはず。東京、北海道、東北とその繰り返しでした。その間に中国にも行きました。久しぶりの海外出張。

中国は石で有名な廈門というところに行きました。さすがに空港も町の飲食店もいたるところ石でできています。来年オープンする新しい旅館の建材を選びにいったのです。石切場には、大きな地球のかけらが、いくつも連なる倉庫にズラリと並んでいます。美しい地球の歴史が並んでいるのです。でもどこかの地形が窪んでいるのです。地球は大きいけれど、それにもほどがあるというもの。やや罪悪感。。。

といいながらも幾つかの石の塊を選んでいろいろなものをつくることにしました。この中国の石の問屋さんの営業は女性たちです。まだ若い女性はとても働き者です。そして愛想もよくとても気も利く素晴らしい子達でした。少し前の中国の印象とは全く違います。彼女たちは日本に精密さと納期の厳密さを見習いましたと言います。こんなセリフも板についた感じで中国の発達を垣間見ることができます。

夜は皆で中国料理を食べにいきます。大きなモダンなレストランは、人でいっぱい。こんな大箱のレストランを埋めるのは日本では大変です。しかし、何回転もしそうな勢いです。ここでもサービスはきちんとしています。もう中国の勢いは止まらないという感じでした。席に着くやいなや「バイシュー」コールです。小さなガラスの盃を開けないといけないのです。それも何回も。この白酒というものは辛いのですが、案外すっきり。意外と飲める。いい調子になって私も「バイチュー」コール。こうして廈門の夜は、やや唐辛子の効いた中国料理とバイチューで大にぎわいでした。

考えてみたら私が中国を初めて訪れたのは、天安門事件の前の時代。敦煌まで汽車に乗って行きました。途中はゴビ砂漠を歩いたり過酷な旅でした。まだ若かったな。その時代に比べたらもう別の国なのです。日本は中国とは違う価値感を目指さないと、幸せにはなれないなと思いました。

8月のとてもいい思い出は、八幡平の山登りです。撮影を兼ねて行ったのですが、山を登るのは本当に久しぶりでした。八幡平はその名の通り山頂がとても平らな山です。冬にも行ったのですが簡単に行けるハイキングコースなのです。尾瀬のように木道がありいくつもの沼があります。高山植物も早や秋に移っていました。あまりの清々しさにこの木道が永遠に続いてほしいと思うほどでした。そして茶臼岳。茶臼岳の山頂から朝の雲海を眺めます。その向こうには岩手山。雲海をまとった岩手山の堂々とした美しさにさらに心が洗われます。もともと山好きな私ですが、ここ数十年、働いてばかりで体力は衰え、足腰もギクシャク、心もクタクタな人生でした。ようやくそのクタクタ人生から這い出したような気分でした。

また山に登れるようにしたいな。8月はそんなことを強く思った月でした。しかし崇高な山の空気をいっぱい吸ったはずなのに、その後はいつもと同じ息苦しい都会の夏にぐんぐんと飲まれて行ったのでした。

岡部泉