理想の光景

2018年4月29日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎インターナショナルでキラキラしてる

富ヶ谷でもご近所の会社の支社が八幡平にあります。今日はその会社で大学生の研修会があるというので、お訪ねしてみます。

その前に、八幡平山のアスピーテラインの雪の壁を通ってみようということにしました。青い空の下の反り立つ白い雪の壁。黒部の壁よりも少しボリュームは小さいと思いますが、十分な驚きがありました。雪の壁を通り抜けて八幡平山の懐に入っていきます。

駐車場で車を止めて、いざ八幡平山の頂上に向かいます。雪山にふさわしい装備で登っていく人々がいます。あれ、そんなに険しいの?こんな普段の格好で大丈夫と思いつつザクザクと雪を踏みしめ登っていきます。このワクワク感はなんだろう。昔、山が好きでいつか山の中で暮らしたいと思っていました。ここ何10年も仕事ばかりで体力も落ちて山には登らなくなっていました。でもやはり山は力をくれます。

あたりに構うことなく雪の上を歩いていると力が湧いてきます。というほど大変な登りではないのですが、久しぶりに味わう感覚に心が躍ります。八幡平山にはいくつかの沼があります。まだ氷が溶けていないので、うっすら透ける沼もモノトーンです。あと数日で青い瞳のような色を見せることでしょう。それをドラゴンアイと呼ぶそうです。白い雪と青い瞳のコントラストが見事だろうと想像します。岩手山の右や左に見ながら行くちょっとした雪山登山は本当に嬉しい時間でした。

八幡平山を降りて、知り合いの会社に向かう前にランチと思い、レストランを探しますが早々としまっているところが多く、ランチ難民となりました。連休の真っ只中というのに何と商売っ気のないことでしょうか。ここも人不足か、、

そんなことを思いつつ、知り合いの会社へと向かいます。この一山がこの会社の施設となっています。まさに森の中の会社なのです。自然と共生するというコンセプトを実際に行う会社なのです。建物も本当に素敵です。木々に囲まれた研修施設とゲストハウス。何もかもが自然の中にある知的で都会的?な感性なのです。社長さんが出迎えてくれました。学生たちも森の芝生で歓談。日本の子、フランスの子、ベルギーの子、国際的なのです。英語が普通に飛び交うそんな研修なのです。

環境建築を学んでいるフランスの男の子が、たどたどしい日本語で挨拶をしてくれました。何と礼儀正しく知的なんでしょう。ここは、ヨーロッパの森なのかと思うほどです。全てがキラキラしています。

散歩に行きましょうと社長さんが言います。森の中の散歩です。森の中を歩いているとクマが生息していることがわかります。脱皮したばかりの蛇もいます。日本カモシカにも出会います。動物たちや植物たちが動き出しているのです。森に春が来たのです。

それにしても何から何まで素敵な会社です。理想の光景が現実になっているのです。いつの間にかその研修に潜り込んで夕食までご馳走になりました。そしていつの間にかワインに手が伸びて、いつの間にかゲストハウスで泊まっていくことになりました。まったくもって若い頃と変わりません。なんとなく事が起きてなんとなく事が進んで行くのです。素敵な時間を感謝して素敵な部屋で眠ります。

岡部泉

東北の春

2018年4月28日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎柔らかな色彩にあふれる

久しぶりの東北を訪ねます。2月に来た時は雪に囲まれた白い世界の中でした。友人の農場を訪ねます。柔らかな新芽のペールグリーンがけぶるふわふわとした空気があふれています。桜や梅に加え可愛らしい野草たちの色たちががスーラーの点描画のように光を色に変えています。

水仙や一輪草やカタクリや白根葵、、本当にこの野草たちの花を可愛らしいと思います。野草をスケッチしたくなったらもう歳を重ねた証拠。小さな生き物にこんな風に思うのは、自分が歳をとって生きていることを愛おしく思えるせいなのでしょう。

川が浅瀬をサラサラと流れる音、山たちの上をかけ抜ける風の音、いろいろな音が協奏曲にように聞こえる里山です。脳の細胞の奥底までがリフレッシュされていくようです。
山の空の上を風の又三郎が駆け抜けていく、そんな絵が浮かんできました。

岡部泉

ラッキー

2018年4月21日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎ややこしい映画は考えてはいけない

今日は、少し仕事が落ち着いたので映画でも見ようかなとおもって、今上映中の映画リストをみてみます。スピルバーグの新作かな、、と思いきややはりマイナー好きな私は小さな上映館へ。この間なくなってしまった、ハリー・ディーン・スタントン主演の「ラッキー」を見にいきます。「パリ、テキサス」「ツインピークス」に出ていた個性的な私好みの俳優さんです。
でも「ラッキー」には、デビットリンチも友情出演。これ観ないわけにはいかないでしょ。

これらのややこしい映画は理解しようと思ってはつまらなくなります。ただ全面的に空気のように受け取る方がいいのです。だって、人生なんて人間が生きていることなんて答えもないし、真実もいろいろ。
現象と言っていい。

ラッキーもただ毎日起き上がって同じヨガのポーズをやって、同じ道を歩いて同じカフェへいって、同じものを注文、そして同じことを言って、同じバーで同じアルコールを飲んで同じように眠る。
そしてそのサイクルが少し崩れた時に死への不安がやってくる。

で、なんなんだ。。。生きて死ぬこと、それは哲学的なことを何度語ってもでも語り尽くせず、いつかふと違う世界に足を踏みれいる瞬間を受け入れることなんだろう。

若い時、この俳優さんをみていて、いろんなことを思い出しました。ヴェンダースのロードムービーが好きだった理由も思い出しました。そうそう結論ってないんだっけ。時々人生にはエンターテイメントもあるけど、大概は日々繰り返しの連続。何となく旅のように景色が変わっていく。

久しぶりにみんなが歩いている大きな道からはずれて小さな路地に入り込んだような気分になりました。

岡部泉

極上の孤独

2018年4月20日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎それって当たり前のことなんだ

人が孤独であることは当たり前。孤独を楽しむ法がこの下重さんの「極上の孤独」に書いてあり、すごく売れているそうです。高年齢化が進んで多くの人が孤独に向き合う時代になったのです。この本には然り、然りと頷く話がたくさんありました。

私も唯一の心の拠り所であった母が亡くなって、長らくこの孤独というものに向き合ってきました。当初はこんなにも情けないほど母という存在に甘えていたんだ、こんなにも頼っていたんだと実感し、空虚感が消えませんでした。次にはこの甘えの構造を理解し分析していくうちに、自分の弱さも欠点も見えてきました。そしてしっかりと向き合えるようになりました。仕事も人生も会社も孤独と付き合うことでうまくいくのです。

孤独を楽しむには強くなければなりません。強くというのは気の強さとかそういうことではなく、自立しているということです。
精神的にも経済的にも自立していなければ強いということではないのです。

一人の時間が怖いとおもったり、はたまた時間を持て余したりしているようではまだまだ孤独の新米。家庭や家族がある人は、時々訪れる一人の時間を楽しいと思うことがあるはず。しかし永遠に一人で過ごすことを想像するとビビり始めます。そうなんです。人は誰かを頼っていく弱い生き物なのです。対象がほしいのが人間です。

そんなことから人は一人じゃないなんて言ったりしますが、どうも真実ではないように思います。友情ドラマも夫婦愛も家族愛もゴールまでのプロセスのような気がします。人は最後は一人なんです。それは悲しいことではなく、正しいことなんだと思います。

とぶつぶつと自分で納得しつつ、素敵な孤独を送りたいものです。私もまだまだ孤独の初心者です。

岡部泉

ひっつき虫

2018年4月19日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎こだわりのプロ

友人に最近の面白かった仕事を聞いてみました。そしたらひっつき虫を探してたことでした。えっそれって何?よく子供のころセーターにくっついて困ったイガイガしたやつだよと。ああ、、あれね。野原を歩くつ幾つもくっついてきて、それに棘があって痛くて困った種子ね。

東京あたりでそのひっつき虫を探したらしいです。奥多摩とかまで行ったみたいですが、なかったらしく、ようやく荒川の土手で見つけて、その種を持ち帰り自分の家の庭に植えて育ててみたいです。

だってそれって雑草でしょ。なんで?
その友人は有名なCGアーティストです。なんかの映画のためにそのひっつき虫をCGで作らないといけなかったみたいです。そんなん写真からできたんじゃないの?だってそれがCGのいいところなんじゃないの。。そりぁそうだけど、それじゃつまらないんだよ。本物をちゃんと見て作りたかったんだよ。ああ、、そう。。。でも育てなくてもいいんじゃないのと思いますが、、

リアルに見せるバーチャルなものをリアリティをもって作るってことなんだね。
どこまでもアナログチックなこだわりのプロでした。

岡部泉

中国の仕事

2018年4月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎世界は中国の時代

10年あまり前に中国の仕事でご一緒した会社の社長さんを訪ねます。その時も相当な忙しさの中、中国、台湾、香港と飛び回っていた方でしたが、こうしてまたお会いすると会社は格段と大きくなっていました。いつの間にか社員さんは70人。それどころか4社に会社は増えていました。設計の仕事、投資の仕事、運営の仕事、とても連携のとれた会社組織となっていました。

どうしてこうも違うのだろうかと思います。いつまでも丁寧だけど小さい当社。まだまだ趣味みたいな会社です。ビジネスという根本的な仕組みを掴んでいないということです。
最近はようやく事業というものに目覚めつつあります。やはり何かを起こすには、資金がそれなりにないといつも自転車操業で追いまくられて結局事業に辿り着けません。日本は銀行の融資が厳しいのでなかなか世界へは踏み出せない事業がたくさんあります。さすがに中国やアジアの投資家を味方につける会社は強いです。

最近のお仕事を伺ってみると、大きな素晴らしい仕事ばかりでした。そして世界に通じるネットワークができていました。改めて中国やアジアの資金はとてつもなく大きく、世界は中国を中心にまわっていくだろうと容易に判断できました。

また一緒に中国や日本の仕事をしましょうと言っていただきました。こちらこそとてもいい刺激をいただきました。

岡部泉

会社スッキリ

2018年4月17日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎最近、会社が綺麗になっていく

数ヶ月前に入ってくれた女性がとても綺麗好きで、どんどんと会社の片付けをしてくれています。いつも明るくていつも大きな声で挨拶をしてくれます。会社の雰囲気が会社らしく変わった気がします、美術系のひとばかりですとコミュニケーション不全な感じでだるっとした感じになります。

挨拶も、うっーす、あざーすって感じで張りがありません。
彼女が来てから、空気がパキパキとした感じになりました。でもこれが普通だったんだろうか。本箱も変な建材もどんどんと片付いていきます。もっと私も協力しないといけないんですが、元祖美大系、やはり片付けはテキパキできません。仕事はテキパキですが。

4月はさらに会社スッキリしていこう!

岡部泉

ポンコツ

2018年4月14日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎だけどまだやれる

久しぶりになる友人と食事をします。ほんと久しぶりだねぇ、、どこか体悪いところない?と年寄り会みたいに体調チェックの話題から。友人は私よりもずっと若いのでそんなにポンコツじゃないんですが、血圧の心配したり、血糖値の心配したり。。同じです。

お互いそれなりにポンコツだけど、まだまだひと山やふた山くらいは登れそうだね、とふわっと笑います。
それでも資本は体です。先の人間ドックの検査では、筋肉量不足の運動不足体型でした。いかん、いかん、筋肉はやる気をつくるし、山を登るには絶対必要です。

もっと歩こう、もっと速く歩こう。

岡部泉

鄙の座の改装

2018年4月12日 | izumi | あかん湖温泉, イエローデータデザイン日記

◼︎若者よがんばれ

鄙の座の改装で阿寒湖に行きます。まだまだこちらは冬の空気です。工期が無いのに段階的にオープンしているので大変です。改装といってもメンテナンスみたいなものです。15年も立つと水回りが古くなっていくのです。露天風呂を新しくしたり、タイルを変えたり、洗面台を変えたり。。
15年前にアイヌ文化を取り入れた部屋も改装します。

しかし、この部屋だけは前と同じにした方がいいとゼネコンさんから提案をいただきました。変える必要がない、その方がいいんですとのことでした。そうかなぁ、少し変えてもいいんじゃないかと思いますが、、
でもその力強い提案の通り、昔のイメージのままメンテナンスをすることにしました。

夜は、現場を仕切ってくれているN氏と後輩の若者とご飯を食べます。若者に社会勉強させようというN氏の配慮なんだと思います。
どうしてこの仕事をすることになったのかという質問をされました。それは困ったな、別に理由はないのです。来た仕事を順にやっていったらここに来たという単純なことだからです。自分が旅館を作ったりすることなんて想像もしていませんでした。何かやりたいことやなりたいものはなかったのです。

言ってみたら生きるために仕事をしてきただけなのです。あまり勉強はしてきませんでしたが、必死でやってきたように思います。ひとつも専門職がないまま、いつの間にか何でもやる人になっていました。一種目では一番になれませんが、異種目では案外いいところにいけるという感じです。若者の期待するような答えでなくて、申し訳なく思いますが、仕方ありません。

でも、ひとつだけ教えてあげられることは、どんなことでも目の前のことを一生懸命やることが次のステップをつくるということです。がんばれ、若者よ。

と酔っ払って言ってたら、次の日の朝、現場視察の廊下にビシッとスリッパが揃えて置かれていました。やるね。

岡部泉

仕事の近道

2018年4月9日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎時間との競争

北海道の仕事が複数になって、あたふたしています。それぞれの案件のリーダーからいろいろなオーダーがあります。いずれも早く早くです。一体どっちだ、いつまでにって思いますが、いずれも同時に早くやることなのです。

時間には限りのあることですが、やれることは何でも早くやりたいのです。時間との競争なのです。どれだけ早く正解にたどり着くことができるのかを考えたいのです。
クリエィティブは時間と関係ないと思われがちですが、そうでもなくやはり効率を意識することとひらめきさえも自分を追い込むくらいの責任感があればひらめくというもの。脳はそれなりに動いてくれるみたいです。時には苦しいこともありますが、それでも考え続けるとそれなりに道が見えてくるものです。

考えることは電車に乗っていても歩いていてもできるので、絶えずできるのです。これだと思ってから、手を動かした方がいいのです。無駄に企画書や図面書いても仕方ないのです。

しかし、しかし、これだと思って作って提出しても、オーナーの意識や条件が変わってしまっていたり(大概オーナーという人は気まぐれであることが多いのです)または、その仕事が延期になったり、せっかくやったのに散々だなと思う時もあります。

仕事の近道をしたくて頑張るのですが、こんな時はもう行き止まり状態なので、また戻ってやり直しです。
道は近くなったり遠くなったりです。まぁ、経験は無駄になりませんので、また効率とひらめきの努力をして頑張ります。

岡部泉