山の子

2017年11月7日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎十和田八幡平国立公園

ここ八幡平の山のマップを見ていると本当にたくさんの登山ルートがあります。岩手山、八幡平、安比高原、そして秋田まで。今回は登山はしませんが、もしここに住んでいたらどれほど季節を楽しめることでしょうか。春夏秋冬、飽きることなく楽しめそうです。そして心身ともに健康になりそうです。

老後はこんな山をめぐる暮らしもいいかもしれないと本気で思いました。山歩きは無理さえしなければ一人で楽しめる素晴らしい趣味です。

いや、昨日のようにくまに出会うこともあるから、それはそれで危険ではあります。くまにはくまの都合ってものがあるはずです。出会ったときは、もう諦めようと思います。その危険以上の喜びが山歩きにはありそうです。

海もいいけど、どちらかというと私は山の子だったんだな。そうそう、子供のころのなりたかった職業が炭焼きだったんだから、きっとその素養は昔からのものだったんだ。

私の心にひびく風景はきっと山の中にあるんだと思いました。

その風景の中で豊かに過ごせるためには、もっと体力をつけて足腰を強化しなくては。まずは歩こう!です。

岡部泉

森のくま

2017年11月6日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎森の中、くまさんに出会った

こんな歌があったと思います。まさに八幡平のブナの森の中でくまさんに出会いました。ブナの木の根元に何やら黒い動くものが、、20メートルくらい先に。どこかのお父さんが何かしているのかなと思ってよく見ると、黒いくまでした。

どきっ、、

こんな時どうするんだっけ?と考えつつ、その黒い物体から目が放せません。
その大きな黒いものの毛並みは午前の太陽の光を存分にあびてキラキラ光っています。肩のあたりはグッと盛り上がって力つよい量感を放っています。
くまっておおきんだな。もしこっちに向かってきたらひとたまりもありません。

静かに音を立てずにくまから離れて、道路に止めた車まで戻ります。くまが走ってきてもすぐ乗り込めるようにして暖かい日差しの森のくまの観察を続けました。
冬眠に備えてブナの根元に落ちた木の実を食べているのでしょう。木の実に夢中な様子でこちらには気がついていません。

宮澤賢治の「なめとこ山のくま」を思い出します。
小十郎が「熊。おれはてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。おれも商売ならてめえも射うたなけぁならねえ。」といいます。そして最後にはくまが「おお小十郎おまえを殺すつもりはなかった。」という話。

この話がとても好きでした。そんなことも思い出しつつ、くまと出会ったらどうするのかをスマホで調べる私でした。

無事、くまは木の実を食べてまた森の中へ去っていきました。するとその方向から森を歩く人がやってきました。こんなにくまと人間が近いところに共存していることに不安を覚えましたが、実際、これが森なんだと思いました。

岡部泉

風景

2017年11月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎風景は自然の履歴書

日本、いや世界に風景はどこにでも当たり前のようにあるものですが、どこか自分に合う風景があるものです。それは何故だろうと思うのです。ふるさとが一番という人も多いかと思いますが、どこか惹かれる風景というものがあるはずなのです。相性みたいなものでしょうか。

風景は自然の履歴書、あるいは人類の履歴書のようなものです。地層を見ればどんな歴史をたどってきたかがわかります。それだけで遠い昔の、まだ人間がいなかったころにまで遡って想いを馳せるのです。
しかし、人類があまりにも自然に食い込んでしまっている風景とはあまり気が合わないようです。夜景みてきれーーいとか言ってる女子とは違うのです。飛行機の上から見る羽田あたりのキラキラとイミテーションの宝石のごとく光る箱庭のような風景は、どこか寂しく感じてしまいます。

私がどこかに行きたくなるのは、どうやら自分に合う風景を求めるようです。こんなにヨボヨボしているようでは、大自然の中では生きられないとわかっていますが、そういう誰もいないような大きな風景が好きです。生活をしなさいと言われるとおそらく逃げ帰るのが関の山ですが、それでも通りすがりの旅人としてその地を訪れたいと思うのです。

天気のよい連休の最後の日、思い立って八幡平へと出発しました。さてさて、ここでどんな自然の履歴書に出会うのでしょうか。そして相性は合うのでしょうか。

岡部泉

うめひびきロス

2017年11月2日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎なんだか気が抜けちゃった

うめひびきがオープンして、本当に良かったのですが、終わってしまうと寂しいものです。まだ私は、道の駅の工事は残っているというものの、もうあの慌ただしく緊張感のあった現場にもう行かないんだと思うとなんだか寂しいです。

現場で夜遅くまで、食べるものもなくお腹をすかしながら頑張ったこと、その後夜中に日田駅前の居酒屋でみんなで反省会と称した飲み会を何度もやったこと、いつもおかしくて涙が出そうに笑ったこと、、、

寝湯をつくるのに、原寸のモックアップを作ってみんなで寝心地を何度も試したこと、暑〜い夏の日差しの中、大壁に私が作ったデザインの通りに小端瓦をひとつひとつ貼り付けていってくれたこと、その小端瓦は俺の人差指一本あけてという原田さん、その指が太かったこと、しかし、これぞ日田の左官という意地と醍醐味をみせてもらったこと、現場の終盤戦でセンパイが拡声器を使って玄関のタイル貼りの段取りについて演説をしていたこと、、、
苦しい時もたくさんありましたが、楽しく笑える時もそれ以上にありました。泣いたり笑ったり、、振り変えればどれも思い出に残る充実した現場でした。

もうこんな現場は一生ないだろうなという現場の皆さん。先生はいつもこんな面白い現場ばかりでしょと聞かれましたが、確かにあまり意識はしていませんでしたが、変わった案件が多いと思います。しかし、この現場はその中でも特別でした。新築案件であったこともあり、コンセプトを明確に決めて自らがコントロールでき、それを通せた案件だっだと思います。全てが完璧に思い通りであったかといえばそうではありませんが、大概のことはフォローしつつやれたと思います。その代わり自分に課した責任はとても重く苦しい思いもしました。

この案件には、集中した心があったように思います。集中の糸が切れてしまう案件もあります。それは大概いろんな横槍が入って、あれやこれやと配慮しているうちに集中が途切れてしまうのです。その集中が途切れないように、現場を任せてくれたオーナーの皆さん、そして私をサポートし、助けてくれた現場の皆さん、つまり良いチームに恵まれたとしか言いようがありません。

そろそろあの現場事務所もバラされていくんだろうなぁ。そうでなかったら困るんですが。。。。ぼんやりそんなことを考えます。これがうめひびきロスです。

とかなんとかと、今頃になって送迎バスに梅の絵をデザインしながら思うのでした。
このバスは白いまま今走っているんだろうな、、早く作らないと。。まだ仕事は終わっていなかったんだ。

岡部泉

うめひびきオープン3

2017年11月1日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎ついにグランドオープン!

こんな快晴がこれまであっただろうかと思うくらい、雲ひとつない青空が広がっています。まさに日本晴れ。青い空を背景に赤壁と白の障子と黒の柱、見事に日本の代表的な色の組み合わせが映えます。赤壁には梅と波と雲が舞っています。暖かな日差しの中で開業式典が行われました。私も初めてのテープカットというものをさせていただきました。

施設の披露も行われ、JR九州の皆さんから合格点をいただくことができました。ラウンジではLP版の「A列車で行こう」が流れ、まさにしゅっぱーつ!なのです。
祝辞の中で一番嬉しかったのは、青柳社長が、うめひびきをJR九州の旅館として、これから全面的にバックアップしますというフレーズでした。どんなにいい館でもお客様あってこそなのです。流行ってくれないと困るのです。これで一安心。

この門出を温かく見守ってくださって、本当にありがとうございますと言いたいです。

岡部泉