旅館とは

2017年10月19日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎ホテルとどう違うの

旅館とホテルは同じ宿泊施設なので用途としては同じです。では何か違うのでしょうか。旅館には靴を脱いであがる、畳がある、大浴場がある、、とかそんな違いでは話が終わってしまいます。私が思うに、旅館とは地域を背負っている宿泊施設と言えるのではないかと思います。昔、あちこちの地方でグランドホテルという旅館だかホテルだかわからない名前の施設があったと思います。その時代、ホテルに憧れて旅館にそういう名前が付けられたのかと思います。その時代のイノベーションだったと思います。女将の旅館から支配人の旅館へと変わるプロセスだったと思います。

しかし、今はグランドホテルとついていた施設は再び旅館らしい名前に変わっています。それは旅館回帰ではなくオリジナルを見つけようという現れかと思います。ニーズに合わせて確かに変化してきているのです。

旅館は地域を背負うとは、どういうことかと言うと、雇用促進はもちろんのこと、地域の価値を上げること、またブランドとして地域を開発することです。そうすることにより、人と文化と経済が育ち地域の持続性を生んでいく。ホテルは自前のブランド展開ですが、このような価値循環のサイクルの一助を担うのが旅館です。旅館は地域と密着した経済活動なのです。地域共有型施設が旅館ということになります。

私が旅館をお手伝いするモチベーションはここにあります。

岡部泉