気絶睡眠

2017年4月28日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎知らないうちにふらっと

今年になってほとんど休まず働き続けてきました。ハイパーボヘミアンみたいな優雅な暮らしぶりも可能なこの時代。相変わらず昔ながらのハードな暮らしをしています。ハイパーボヘミアンって一体なんだ。超自由なくらしをする人。どこかの国の誰だったかな、、その人が言い始めた一日数時間、いや数十分働くだけで可能なくらしのこと。ITがその暮らし方を可能にするらしい。
それとは全く違う話ですが、アナログな時代、私の若い時、すでに適当で働きもせず、自由な暮らしをしていました。その時はヒッピーとか言われてたけど。
でもそれは、かなりリスクのある暮らし方でした。よほど南の国に行かないとだめだなと思いました。

今、そのつけが回ってきたのか、人生の半分を超えてから、いつの間にか全然真逆な暮らしになってしまいました。新しい人生がはじまったと言わんばかりです。もともと会社員に向いていないことくらいわかっていました。若いうちに会社を立ち上げて、人生の後半で二度目の会社を立ち上げ、人を雇いはじめてから人生は変わるものだと思いました。責任というものが私を変えていきました。案外真面目だったんだな。ここでボヘミアンでなくなりました。

今日は、どうしようなく眠くて昼間だというのに知らないうちに眠っていました。飛行機に乗っている時は全然眠れないのに。。これって気絶するほど眠いってこと。気絶睡眠って名付けたい。
最近、この気絶睡眠が多いな。労務管理をしっかりやると、社員を使えないので結局自分がやらざる得ないということで、気絶するんだな。管理職の寿命が短くなる時代がやってきたような気がします。

ボヘミアンに戻るには、まだまだ先だと思います。でもハイパーボヘミアンにはなれません。どこまでいってもアナログでいいんです。

岡部泉

北と南

2017年4月26日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎不思議な交流がある

北海道と九州。北と南ですが、その二つの土地で旅館をつくるのが私の仕事です。面白いのは、両極端の地の交流です。大分の旅館が9月のオープンのために5月で閉店します。そこで、その間にスタッフが、私が関わっている北海道の旅館に研修として行きます。どちらにもよろしくお願いしますと言いますが、勉強になってくれるかな。。
一足先に北海道の杢の抄に研修に行ったスタッフの女性が戻られて、どうだったと聞くと楽しそうに話をしてくれました。ほっと一安心。

いつもと違う環境で学ぶことは多いはずです。来月は料理の方が北海道の支笏湖へ行きます。この旅館はとても料理の評価が良く、料理長もとてもいい人なんです。いい経験を積んでほしいと思います。

岡部泉

お一人様

2017年4月23日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎これから続々と増加するおひとりさま

あと数年したら、6人に一人くらいの割合でお一人様になるらしいです。その理由は経済力の低下と誰かといるのが面倒なこと、あとは死別などの不可抗力的なこと。

面倒っていうのはよくわかります。お一人様ってあまり寂しくない。気楽でいい感じです。いつかロボット君を買って一緒に仕事したいと思っています。遠くない未来がそこにあります。人間がAIよりも優れる点って何だろう。人間って一体何するようになるんだろうって思います。

そんなことを考えながら、お昼は一人焼肉を食べて、サァ今日も頑張ろう。

岡部泉

IR

2017年4月22日 | izumi | あかん湖温泉, イエローデータデザイン日記

◼︎釧路市阿寒も立候補

釧路市はIRの候補地に立候補しています。阿寒湖のスキー場の麓でカジノをつくる計画を提案しているそうです。我がオーナーがその旗振り役をされています。

カジノリゾートか。。どうもピンと来ませんが、阿寒が変なことにならないことを祈ります。
そうでもしないと地域は疲弊していくから仕方ないのか、、でも田舎って、何もないっていうのがいいんだけど。

岡部泉

阿寒湖へ

2017年4月21日 | izumi | あかん湖温泉, イエローデータデザイン日記

◼︎まだまだ春は遠い

南の国から北の国へ毎週行ったり来たりです。東京はもう半袖の人もいるくらいの暖かさです。まさかと思ってはいましたが、釧路空港に降り立つとひんやり寒い、そしてみぞれのような雨。

こんなこともあろうかとセーターを持ってきて本当に良かった。工事会議の途中、窓に目をやると雪が降り注いでいます。まだまだ春は遠いのです。でもこの工事の納期は待った無しです。考えてみたらこの改修工事は40部屋ほどあるのに、工期はたった3ヶ月。ただいま解体真っ最中。運営しながらの解体は、不利な条件がたくさんあります。全解体が終わって立ち上げて完成するまで1ヶ月半もない。5月の連休も休まず工事続行らしいです。

すごいです。えらいです。と言っていたら、私も連休返上で工事会議だって、、あれ。

遅くまで打ち合わせをして、もう今日はいいねと言って、所長さんたちを誘ってバーに行きます。いろんな話ができるのもこんな時です。入社式の季節、最近の新入社員ってどうですかと聞くと、いやぁ若い人ってどんどん辞めちゃうんですよと。最近設計とか建築とか人気ないらしい。やっぱりキツイのが嫌われる原因なのかな。
そう思うと、うちの会社だってキツイことないな。何がしたくて何ができるようになるかって思うけど、それよりも家庭やプライベートが優先する時代みたいです。でもクリエイティブな仕事ってどっかでは崖っぷち好きじゃないとだめな気がします。

岡部泉

人と料理

2017年4月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎その人が見える料理

今夜は、仲良くしてもらっている茶懐石の料理人の方と久しぶりに銀座で会食。時々二人で食事をしますが、今日はどの店かな、、日本料理の方なので、割とフレンチかイタリアンの店に行くことが多いのですが、今日は初めて和食の店に行くことになりました。銀座のビルの2階の小さな店です。

最初からなぜか椀物。珍しいです。お腹を温めてくれてるのかな。。それだけで、その友人は面白がっています。プロってこういう時が楽しいみたいです。自分と違う考え方やセンスにとても感心するみたいです。次々とお料理が来るのですが、とても丁寧で美味しい。ちょっと旅館みたいだねと言います。

でも旅館ってこんなに沢山の素材の仕込みできないです。一体素材の種類ってどのくらいあるのかなと思うほど野菜も魚も豊富です。伺ったら50種類は超える素材を使っているそうです。
最後まで、丁寧な出汁の味が品良く使われていて、とても好感度が高いお料理でした。そして尚且つ気楽に楽しめるのです。ここがえらい!お人柄が出ています。えばらずいい食材を丁寧に。これがこの店のモットーのように思いました。その店の料理人さんは山形の方でした。それもまた東北応援の私にとっては嬉しい。

「日本料理って何となくハードルが高くて緊張しはる人多いから、この店ええわぁ。。この店には若い人に来てもらいたいなぁ」と、友人はいいます。

そうです。。日本人が日本料理に馴染みがなくなってしまっているのです。知らないものに人は遠慮や緊張をするものでした。昔はそれがフレンチだったけど、今は日本料理も敷居が高くてきちんとした店はなかなか。

彼の京都の店には、最近外国人が3割を超えるそうですが、逆に接待する日本人の方が緊張していて、尚且つ魚も上手に食べれなくて外国の方の方がきちんと食べるらしいです。
でもタケノコについては、「なんで竹食べるんだ」という中国の方もいるらしく、タケノコの煮物はダメで揚げ物にしたりしてるみたいです。面白いな。。いろんな食文化があります。
でも彼の店にくる外国の方って相当な知的レベル高い人なのではと思います。

我ら日本人がきちんとした日本料理をまずは若い時から経験するべきだと思うのでした。

帰りの銀座を歩きながら、つくづく料理に人格が出るってすごいことだね、その人らしいって思うことってなかなかその道を極めてないと出来ないね、やっぱり、料理もデザインも人なんだね、とそれぞれに感想を話しました。

岡部泉

日田の漆喰

2017年4月14日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎大御所登場にやったぁ!

この案件の新築の外観に瓦を埋め込んだ壁があります。梅をテーマにしているので、この壁は梅干し色にしています。この地域は、梅干しといっても昔ながらの梅干しなので相当しっかりとした赤なのです。そこに山田修二さんの瓦を梅型にして埋め込んだ漆喰の大壁をデザインしました。
まさに新館の肝になる見せ場です。

しかし、これどうやってやるの?って現場では悩みの種です。これ真っ向本気の左官で仕上げてもらいたのが私の本望ですが、なんとも予算もあるし、、悩みの月日が過ぎていきました。もう躯体が立ち上がる時です。

朝、眩しすぎるほどの朝日を受けた現場をみていたら、斜面からM所長が上がってきました。どうですかって話しかけたら、もう眠れないよと。心なしか元気がありません。朝日を背に暗いかんじ。
でも、やるなら本気でいくべきか、、そうですよね。
九州には原田さんという左官の大物がいます。どうでしょう。その方をお呼びしてはと何度も喉まで出掛かっていました。
でも、いい機会と思い無理と分かっていてもちらっとお話しました。

しかし、、しかし、、、午後になって、すごい。その原田さんが日田にいたのです。これもご縁か。原田さん自ら現場にきて相談に乗ってくれることになりました。この建物は日田の豆田の大屋根の白と黒の漆喰の蔵にインスパイアされてデザインしました。この間見に行ったら、養生されていました。原田さんはその改修工事をされているそうです。

ダイナミックな仕事が多い原田氏。あっという間に現場の悩みもご理解いただき、短い期間での作業工程に対する分析も素晴らしく速い。その提案力と建物のイメージのつかみもすごい。想像をはるかに超えた素晴らしい提案をいただきました。瓦を活かしたむくりを大胆に使った鏝絵みたいなものです。
あっという間にこの建物がムクムクと立体的な力を持ち始めました。
この漆喰工事が行われる8月は目が離せません。

やりました。

ついにこんな奇妙なデザインの建物が工芸に変わる時がきました。
ありがとうございます。M所長。大きな決断をしていただきました。感謝、感謝です。でも、次の心配が生まれてもっと眠れなくなるかもしれませんが、あとはスムーズに工事が進められるように早く未決案件を解決してがんばりますね。
まずは、梅干し色の瓦大壁のデータを明日からつくります。

おつかれさま。。。

岡部泉

杉の国

2017年4月13日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎地元は知ることで素材を決める

今日は、大分の大山へ。奥日田温泉となずけた旅館の家具や建具などを決めます。大体は、タモやセン、ナラなどが汎用品なので使ってほしいと言われることが多いので、気を使ってそう指定していました。
しかし、さずがここは杉の国。

杉は大量に流通しているので、圧倒的に杉が安いらしいです。杉以外は高くつくようです。それならば、杉にしましょう。
となるとまた家具や建具のデザインも変わってきます。

杉はとても柔らかい優しい素材です。しかし、その柔らかさが傷になったりするので、天板などには不向きです。さてさて次の工事会議までに杉の健康感を活かしつつモダンなデザインを考えていきましょう。

岡部泉

言葉の達人逝く

2017年4月12日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎言葉に細心の想いをかけた人

詩人の大岡信さんが先日亡くなったという記事を目にしました。中学生くらいの頃にこの方の名前を覚えました。
また一人、文学の巨星を失いました。

折々のうた。。。朝日新聞に掲載されていたこの「折々のうた」を読んでいるとはっとすることも多く、言葉を選び切ったうたは、とても奥深くに幾重にも広がりがあり、時間や思いや風景を閉じ込め研ぎ澄ました最小限の物語のように思います。

谷川俊太郎さんが朝日新聞にとても美しい哀悼の詩を寄せていました。
言葉でなく波音で送る。
なんと言葉さえ超えた声さえ意味さえ超えた境地を綴っています。
その詩の品格の高さに絶句しました。

ヒトの言葉で君を送りたくない

砂浜に寄せては返す波音で

風にそよぐ木々の葉音で

君を送りたい

 

声と文字に別れを告げて

君はあっさりと意味を後にした

朝露と腐葉土と星々と月の

ヒトの言葉よりも豊かな無言

 

今朝のこの青空の下で君を送ろう

散り初(そ)める桜の花びらとともに

褪(あ)せない少女の記憶とともに

 

君を春の寝床に誘(いざな)うものに

その名を知らずに

安んじて君を託そう

大岡信さんは、三島の出身だったそうです。私も子供頃に三島の近くの伊豆に住んでいて、何度もバスで通った街です。とても親近感を覚えます。あらためて私も言葉を見直すためにも「折々のうた」を読み返してみようと思いました。
ご冥福をお祈りします。

岡部泉

謝罪って

2017年4月11日 | izumi | イエローデータデザイン日記

◼︎常識は常識じゃなくなった

最近、うちの会社のことでとんでもなく間違った情報がとあるフリーペーパーに載っていました。全然知らなかったことですが、うちの社員の子から報告がありました。そうであれば、当然しかるべき相手に謝るのが当たり前であると思います。

昔だったら、印刷物であれば一文字の間違いも許されませんでした。うちのデザインの子にも、文章については厳しくしていて、何度も声をだして読み合わせをさせてきました。私たちにも忘れられない失敗がありました。あるプレスリリースをつくるのに、最後の入稿の時に印刷会社のスタッフがたった一文字の漢字を打ち間違えて、発注者であった私は平謝りでした。私もチェツクができなかった土壇場でのことでした。
もう二度と切羽詰まった入稿はしないと心に決めました。

しかし今は、情報も何もかもが薄い時代なんでしょうか。その主体者が全然違う記事を出した編集の代表者という人は、電話で、そちらのスタッフさんに電話するように言われて電話してるんですけど、、いやぁ、いつも原稿チェックしてもらってるんですけどね、、今回はそれしなくって、、でも修正文も出しましたし、相手さんにはもちろん謝ったし、、。もうそれでいいでしょってかんじで、何だか立場がおかしい、この人幾重にもミスがあるのに。
一番、謝るべき相手はだれでその間違いの責任ってなんだろうと思いました。電話での謝罪というのも簡単だなと思います。これがネット社会になった傾向なのか。。顔の見えない、背景も知らない電話の向こうのその人に思わず、あなたは何歳なんですかと聞いてしまいました。なんでそんなことを聞くんだというその人に、いつから文章や情報を印刷することの責任の重さは変わってしまったのかと、私の常識はもう常識ではないのか、それは世代なのか思っただけですと答えました。そしたら、一体年齢なんか関係ないじゃないかとムカつき加減にいわれました。

そう、こうなると年齢は関係ないかもしれません。その人の資質であり、そして個人的な社会観なのかもしれません。言葉や情報に対する価値観というものが全く違う人に、腹を立てていてももう仕方ないかと、何だか空虚な思いになりました。
今や情報は軽く賞味期間はとても短い。いろんな情報はただの字面で空間を埋めるものなのか。。メディアを扱う人たちの意識や誇りやミッションが変わってしまっているように思います。

そこらへんにある情報はまともに信じてはいけない嫌な時代になりました。

岡部泉