碧の座工事会議2

2019年1月9日 | izumi | 碧の座物語

◼︎一休で予約始まる

今回の旅館はこれまでで一番高級な旅館です。高い部屋は22万もします。そんな部屋って誰が予約してくれるんだろうと思っていたら、日本もすごい。一休で予約が始まったら高い部屋から埋まっていくそうです。それも連泊だったりして。

そんな話を聞くと逆に不安になります。大丈夫、、わたし。。ちゃんとできるのかな。お客様を満足させられる旅館になるのかな。。
そんな不安に襲われつつ、現場は動いていきます。現場を歩くのが好きです。コンクリートの壁の向こうに自分がデザインする空間が浮かんでいきます。

しかし、意外な事もあります。えっ何これっ、こんなはずじゃないかったと思う事もあります。しかし、それもまた工事には付き物です。ひとつ崩れていくとドミノ倒しのように変わってきてしまうのです。でもそれでもどこかでバランスをとらなくてはと必死に考えます。

わたしの北海道の旅館には必ず暖炉があります。こんなに暖炉をデザインする人っていないんじゃないかと思うほどです。今回の暖炉はらせん状に上がっていく格子が暖炉カバーとしてデザインされています。このらせん状のデザインが難しくようやくできたと思いました。しかし、消防からの指摘で、火元からの離隔距離が思ったより大きくデザインのバランスが崩れてしまいました。

また新しいデザインを考えることにしました。それもそれでいい感じのものができそうです。何度も行きつ戻りつつ、意外なここだけの空間になっていくのだと思います。

岡部泉

碧の座工事会議2019

2019年1月8日 | izumi | 碧の座物語

◼︎今年もあけまして工事会議

また始まりました。今年こそどうぞよろしくお願いしますと、新年の挨拶で爽やかに現場は始まるはずでした。しかし、何と飛行機に乗り遅れて遅刻。新年早々の失敗です。こうして現場に遅れているのは、初めてのことです。
日曜日遅くまで仕事をし過ぎて、寝る時間が少なくて頭がぼんやりしていました。今回こそは、しっかりと全てを決めきろうと張り切りすぎてこんなことに。

すみません、から新年の工事会議は始まりました。これで厄落としができたということにして、4月までしっかりやり切れるようにしよう。

岡部泉

仕事初め

2019年1月2日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎2019年、仕事始めました。

私の一年の仕事はいつも2日から始まります。休まないのって言われますが、仕事は日常なのです。そんな性格で良かったです。もちろん社員には適宜お休みしてもらっています。

今年は支笏湖の碧の座という大きな案件を抱えています。25部屋ですが、いずれも全てスィートルームというこれまでにない高級旅館です。
その仕事の整理をしておきたいのです。昨年で躯体は立ち上がり、1階から2階へと軽量を立て始めています。空間ができていくのです。これまでは大きな建物の枠作りだったと思います。このあとに建具や特殊意匠のデザインがあります。それらはおそらく1月までに決めないともう取り返しがつかないことになっていきます。それを整理しておきたいのです、相当量の仕事が残されているのです。

そして同時に、私の仕事は本当にお客様が目に触れるところへと移っていきます。家具、備品、器、しつらえ、制服、タオル、アメニティ、これらのハーモニーがお客様の満足に繋がる大事なデザインなのです。頭の中は細かなデザインが行ったり来たりです。1月は集中していかないといけません。

今日はその始まりです。まずはリスト作って整理していこう。2019年。仕事始まりました!

岡部泉

碧の座工事会議2

2018年12月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎いろいろな業種の方がやってくる

現場も後半に入るといろいろな業種の方々がやってきます。工事だけでなくブランディングという仕事があるからです。広告、リネン、アメニティ、制服、館内着、、それぞれの会社の方が工事会議の合間に打ち合わせを求めて、会議室にやってきます。

こうして、たくさんの打ち合わせを経て一つの旅館が出来ていくのです。それはそれは大変な量だとあらためて思います。
いつまでこうした仕事を続けられるのかわかりません。精神力勝負なんだと思います。

今日は、工事の皆さんと今年最後の慰労会です。本当に今年は大変だったと思います。デザインの工事は初めてだと聞いています。慣れないお仕事でお疲れ様です。そしてまた来年早々からよろしくお願いします。

岡部泉

碧の座工事会議1

2018年12月17日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎今年最後の工事会議

支笏湖はすっかり雪景色が様になってきました。私が泊めていただいている水の謌にもお客様がいっぱいです。海外の方も多くこの雪を見に来ているだと思います。

今年最後の工事会議だというのに、昨日まで働き過ぎたのか少しだるい。でも頑張らないとね。躯体は全て立ち上がり、あとは内装と外構に入っていきます。あと4ヶ月弱。私がやらなくてはならないものをリスト化してあります。やってもやっても終わらなそうなほど多い。

さぁ、気を引き締めてやろう。

岡部泉

碧の座工事会議

2018年12月3日 | izumi | 碧の座物語

◼︎ようやく北海道らしい寒さに

今週も工事会議が始まります。東京は春みたいに暖かいというのにこちらは雪混じり。でも北海道らしいキンとした寒さに背筋が伸びます。工事会議を行う現場事務所は、北海道初のユースホステルです。初というだけあって相当に年季が入っています。窓ガラスは北海道だというのにシングルガラスで木製。風が吹くとガタガタと音がしています。

でもこの建物はアントニン・レイモンドに学んだ方が建てたもので、レイモンドのモダン建築を引き継いで作られているように思います。私の本棚にはレイモンドの建築集があるくらいで、この時代のモダン建築には思い入れがあります。この建物は、レイモンドが作る教会のように全くの三角形の屋根が特徴的です。中に入ると中央に螺旋階段があります。これもレイモンド風です。螺旋階段には螺旋に合わせてくるくるとあがる鉄の手すりがいい感じです。螺旋階段の腰の框に黒い革が巻いてありレトロ感と当時のモダンが混ざっていていい感じです。すっかり傾いてしまった建物で、現場事務所の事務員の方はこの傾きにめまいを起こすそうです。

最近事務員さんがいないなと思ったらそんな理由でした。他の人たちは大丈夫そうなので相変わらず熱気を帯びた工事会議は続いています。でも夜遅くなるとさすがに寒いので、我々の旅館の会議室に移って第二工事会議をやっています。

4階まで立ち上がった躯体をみるとだんだんとこれからの1ヶ月が想像できて怖いです。。

岡部泉

ご苦労様

2018年11月25日 | izumi | 碧の座物語

◼︎Y君は頑張る

碧の座の図面修正が東京に戻ってからも続きます。どうやらY君、現場に早く平面詳細のチェックをしてあげたいと頑張っている様子。

例えば客室。客室というものはあとからいろんなサービス要素が出てきて、ようやく機器が決まってくるので、サイズやデザイン変更をしなくてはならないことがよくあるのです。
スピーカーやらウーハーやら、大量のグラス類、、こんなにあるの?、、あとからあとから、、入んないんだけど。と思うのですが、なんとかしなくてはなりません。小さい変更でもドミノ倒しのように波及して、ガラガラと変わってしまうこともあります。もう配管も出来てしまっているので微調整も電気屋さん、設備屋さん、木枠やさんなどに確認しなくてはならず案外大変なのです。

後から後から私もデザインを変えないといけないので、またY君はその修正も伝えなくてはなりません。今日も遅くまでご苦労様です。

岡部泉

碧の座工事会議4

2018年11月22日 | izumi | 碧の座物語

◼︎ニックネーム

工事会議にはたくさんの職種の人たちが参加します。鉄工系、金属系、大工系、家具系、建具系、石系、、、。
それぞれの人たちにニックネームをつけて覚えます。どの現場でもこんな調子です。でもそれでとても親しみが持てます。

でも4日間遅くまで張り切るとそれなりに疲れます。今日の最終便で戻ります。

岡部泉

碧の座工事会議3

2018年11月21日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎月に叢雲

部屋に戻るともう12時を過ぎています。ふと部屋から空を覗くと黒い雲の輪郭が光ってその輪郭が美しい。その古代からこんな空はあったはず。神秘的な光景だが威嚇されているようで不安になる。輪郭を刻々と変える黒い雲の恐怖を打ち消すように光り輝く月が姿を見せる。それは黒い龍の目のように見える。黒い龍が光ながら胴体を揺らしながら黒い空に踊る。その目はどんどん大きくなっていく。

冷たい冬の空に姿を見せた月は神々しい。月に叢雲。しかしこの叢雲が月を引き立たせる。叢雲はドラマをつくるんだな。

と部屋の露天風呂に浸かりながら月と叢雲のドラマを優雅に温かくみるのでした。

岡部泉

激震

2018年11月20日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 碧の座物語

◼︎ゴーン、ショック

工事会議が夜の11時頃に終わり、バーでビールでほっとしていると、「ゴーン逮捕」のニュースを知りました。今年一の激震。ガーンです。

もっともっととお金を欲しがることがもっとも貧しいことです。会社のために働いく社長さんではなかったのです。私欲のために働いていたのだと思うと、本当にあの経営手腕もとても汚れた手に思えます。グローバル化を進める経営者の給料は破格なものです。その陰にたくさんの人たちが泣かされているんだろうと思います。

それにしてもショックです。一体なにがあったんだろう。

岡部泉