養生

2017年8月12日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎ジャクソン並みの養生

日田の現場に高級風呂ジャクソンがやってきました。随時N氏が画像を送ってきてくれます。今が一番現場がどんどんとできた上がっていくときなので、現場に行きたいのは山々ですが今は少し辛抱して体調を整えます。

ジャクソンはとても高級なものなので、周りのタイルやいろんなものが完成しないと養生を剥がせないとのことでした。ということでグレーのジャクソンのほんの片鱗しか画像には写っていません。グレーのジャクソンはおそらく日本でも珍しいと思います。大概は無難な白を選ぶところ。
グレーのジャクソンはひびき渓谷の懐にて大切に養生されています。

私も今は養生にこころ掛けます。まずは食事からです。ここ半年くらい食生活が乱れていました。まさに人の体の基本は食養生からです。朝からひじきを炊いたり、魚を煮たり、昆布水を作ったりと以前の食生活を取り戻しつつあります。仕事は50パーセントダウンにして夏休みを過ごします。
ここ一週間はジャクソン並みに養生です。

岡部泉

日田の新館

2017年8月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎屋根ができたぁ、、庭がみえてきたぁ

2月から始まった工事ですが、1階2階3階とコンクリートが打ち上がり、ようやく最後、屋根。毎週のように通う現場ですが、仮囲いの向こうに屋根の形が、、。見えてきたぁ。高さを制限したつもりでしたが、それなりに勾配もあり大屋根としての迫力があります。こうして屋根ができて全体のプロポーションが見えてくるとようやく建物としての存在感を感じることができます。となると、この館の車からのアプローチの視点が気になります。こんもりと茂った濃い緑色の大きなクヌギが2本、この館の半分を覆ってみえます。そこで造園やさんのK氏にこのクヌギを大胆に剪定してもらうことにしました。こんなにおおきくなったクヌギに申し訳ないなと思っていましたが、K氏は大丈夫、クヌギはすぐにおおきくなるからねと。そうか、原木椎茸の材料にしてもらえばいいかと思いざっくり切ってもらうことにしました。
(このクヌギを使って原木椎茸栽培を広い広い敷地の中でやればいいんじゃないかと心の中で思うのですが、そんなことをしたいなんて思う人はいないかぁと思ったり。。本来はこんなに土地があるので食材を育てたいって思うくらいじゃないと山の料理屋の価値って生まれないと思うけど。。そこらへんの菌床椎茸を出しても仕方ないんだけどな。。)

さて、話を戻すと造園という仕事はとても大事です。造園は建物と自然との調和を図るいわば潤滑油のようなものです。ここの壮大な景色と人工的な建物との調和を図るのはかなりむずかしさがあります。ここは里山的ではなく、原始の隆起してきた古代を感じるような風景なのです。作りこみすぎるとかえって自然と離れすぎて分離したものになります。しかし何もしないと庭としては成立せず、人が過ごしづらいのです。壮大な景色と人の手が入った庭を交互に眺めた時に、おかしくならないようなバランスが必要です。程よい自然との結界をつくることがこの現場には求められています。

時にこの施設面積は相当に大きいのですが、手入れもされずに放置されつづけてきた植木たちはその結界の役割を放置されたかのようでした。造園のK氏にこの木があるべき役割に戻す作業をしていただきます。上手に結界と結界を外したところを作ってもらう、これが今回の造園のテーマです。
随分と大胆に野放図な木が整理されていきます。これからの調整が楽しみな造園の段階に入っていきます。

それにしてもこの暑い暑い日々が続く中、働いてくれている現場の人たちに感謝をすると同時に体に気をつけていただきたいと思うのでした。

岡部泉

左官の物語

2017年8月4日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎原田さんの材料は日本をめぐる

私の左官好きの理由は何かというと左官ほど自然素材を使う仕事はないなと思うからです。今日は、日田の新館の梅干し壁と言っている赤い壁のベンガラの色を決めることと段取りの打ち合わせを日田の左官の名士、原田さんとします。日田には左官仕事がたくさん残されていますが、どのまちにも左官の由来があるようです。一通り打ち合わせが終わって、原田さんの左官の講話が始まります。私の大好物な話です。

もともと、原田さんの家は土間をつくったりする普通?の左官をしていたそうですが、ある時、昔ながらの左官の魅力に取り憑かれたそうです。そこから日田どころではない九州を代表する左官になられるわけですが、その左官の魅力とは、その素材のこだわりにあると思います。そしてその自然の素材同士がある工程の中で巻き起こす科学の妙だということです。大きくは土とつなぎの素材の話なのですが、お話を聞いているとまるで健康な料理の話みたいです。シックハウスに悩まされる人たちにとって土壁は健康建材なので納得です。

まず、函館の天然の銀杏草(関東ではツノマタと言われているもの)のお話。銀杏草は漆喰の糊の役割をするそうです。漆喰の主な材料は「消石灰」と「すさ」とこの糊、つまり「銀杏草」。原田氏曰く、とっておき銀杏草は函館のものだそうで、わずが4月の15日〜30日の収穫時期にしか採れなくて、それも潮目を見ながら採るそうです。そして「すさ」。すさは大麻草の茎を乾燥させてつくるものですが、今は何やら大麻草って言うと悪いようなものですが、元々は大麻は神事に使われる神聖な植物です。しめ縄も相撲のまわしも大麻から採れる麻なのです。最近は、ジュートだったりで代用したりしているでそうです。ふ〜ん。土壁は本当に自然の産物からできているんだと改めて思います。しかし、だんだんと採取する人もいなくなったり、その産物もイエローデータになりかけているようです。
いつも伝統工芸というものは、自然環境を図るものだと思うのです。伝統工芸は、単に技術の伝承でなくその背景を現代につなぐためにあると思います。
その背景とは人が自然と共生することを美を介在しながら伝えているように思います。驕るなよ、人間。守ろう、自然。こんなことを伝統工芸には感じるのです。

そして、そこには不思議なことに自然が教える科学があると気がつくのも、面白いことです。工芸の存在理由に、古代から実証されてきた科学の力があるということ、それが工芸の魅力であり、ますます工芸をさらに愛おしくさせるのです。

再び梅干し壁が楽しみになりました。

岡部泉

梅の意匠

2017年8月2日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎まずは梅、梅、梅の絵を描こう

いろんなことあるけど、今、目の前にあることをきちんとやろう。奥日田温泉の最終のオープンは今年の11月です。だから10月までには納めないといけないのです。そのためにはわたしの仕事は8月が決戦なのです。ということでこの日田のデザインは7合めまで見えてきました。もちろん現場はまだまだ先があります。今5合めくらいだと思います。一番苦しい時かと思います。暑い中本当に大変なことと思います。梅干し色の左官壁はどうなるのかな。。

わたしの仕事は最後の山、特殊意匠というアクセサリーをつけてあげることです。これがわたしの物件ではとても大事です。アクセサリーは派手すぎてもいけませんが、地味でも非日常空間では物足りないものになるのです。

旅館は住むわけではありませんので、ある意外性も必要です。しかしレストランよりも長い時間を過ごすのでその意外性も優しめがいいですね。
とりあえず、梅の絵をたくさん描かないといけません。梅、梅、梅。今週のわたしの課題です。

岡部泉

東京打ち合わせ

2017年7月27日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎今日は初めての東京打ち合わせ

今日は、いつも大分で打ち合わせしている建設会社の方々が当事務所に見えて打ち合わせをします。いつも現場事務所で会っているメンバーなので、妙に恥ずかしいような変な気持ちになります。いつも先生って呼ばれてあーでもないこーでもないって言ってるのに、先生、、こんなとこぉ?って思われないようにと思いますが、急には変えられないので、室温だけはむやみに急冷にしておきました。

ひえひえにしすぎたのか、いつも暑がりのN氏がこそっと空調の温度を下げにいくくらいでした。サービス過剰だったかな。打ち合わせをひとしきり行い、設計士のT氏は残念ながら先に九州に帰り、夕方からは残ったメンバーで反省会、という飲み会。
大分では珍しいものと思って、うちの近所では人気のポルトガル料理屋へ行きます。いつもは焼酎ばかりなのでワインと洒落てみました。でもN氏はもともと新宿育ちなのにいつの間にか九州人そのものになっています。いつもながらに楽しい反省会でした。

岡部泉

日田祇園祭り

2017年7月23日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎日田研究です。遊びではなく。

今日は日田最大のお祭り、日田祇園祭りの日です。昼はうがるような暑さで、工事現場に人に熱中症でも出ないかと心配になるほどです。まだそんな状態になる人はいないとのことでホッとします。

打ち合わせの最終日。夕方になるとそわそわとしつつ、現場のこともあるのでオロオロとします。
日田見物のメンバーは若手ホープのN氏とおおやまチームで行きます。親方たちは福岡へ行ってしまいました。日田祇園祭りはやはり京都からの流れのようですが、重要無形民族文化財とかに選ばれていると聞きます。被災のあったことから今年はどうなんだろうと思いましたが、開催はされました。しかし案外人はまばらで、来るのが遅かったかとおもっていましたが、京都と違ってのんびりと開催されているようでした。屋台もでてないところが清潔感ありです。

ぶらりぶらりと行くと各所に山鉾が展示されています。各山鉾はデザインが違っていて、何かの物語を演じているようです。大概鬼退治がされているものが多いので私としてはどうもねって思うのでした。どこかの民族が原住していた民族を駆逐するのは横柄かと思ったりするのです。

それでも中国的な色彩が多く見られる中、それはそれで美しいものです。もう練り歩きが終わってしまったのかと思った瞬間細い路地から電線をよけながら強大な山鉾がやってきました。お囃子の人も6人位乗っているでしょうか。相当な重さとバランスの難しいものだと思います。おっお祭りらしい!山鉾がえっさえっさとやってきました。大人も子供はお祭り法被を着てかっこいいです。そして私たちのいるところで、これをみてくれと言わんばかりに数分止まってお囃子が鳴り響きます。これって運がいい。N氏をみるとご自慢の一眼レフで激写。目の前50センチの山鉾の漆絵をじっくり見回します。さすがに梅の絵が書いてあるところが嬉しい。

いやいや普段の行いがいいので特等席で山鉾に接することができてよかったです。その後はお決まりの居酒屋の夜へと急ぎます。

岡部泉

工事は続くよ2

2017年7月12日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎記憶が飛ぶようになってきた

とうとういろんな人にデジャブが訪れるようになりました。あれっ、それおととい決めたよね、あれっ同じこと言ってるよね、そうだっけ?とそれぞれについ先日のことを何回も繰り返しています。
もちろん私も全く記憶に自信がなくなりました。そうだったそうだったと何度も脳に覚えさせようと思っているのですが、また記憶が溢れ出て忘れてしまうようです。これもストレスから逃れる手立てなのだと思いますが、全員そうなった時はヤバイです。

こういう時はリフレッシュも必要です。棒を持って肩を回す肩こり体操も教えてもらったし、記憶がなくなりそうになったら体操です。

今日もギリギリまでやって福岡空港へ向かいます。

岡部泉

会議は続く

2017年7月11日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎工事会議はどこまでも続くよ

どんどんと現場はテンポよく進んでいます。追いかけられるように決め事が押し寄せてきます。家具や仕上げや建具や石やタイルや照明やら、、本当に様々。。
今日は、ようやく客室の家具の図面にOKを出すことができました。結構長くかかりましたね。すっかり打ち解けることができたのは良かったのですが、図面確認の合間にちょいちょい出てくるF氏の微妙なギャグに対応不能になる時あります。でもきっと丁寧でいい家具ができるはずです。ありがとうございます。

そんな中、とっておきの場を読まないことで有名なM氏がやってきました。制服や館内着の試作をもってきたのです。浜松の方なので当然お土産はうなぎパイ。ゆるりとした日田の空気が一気に名古屋的?中国的?な空気に変わります。でかい声が工事会議室に響きます。工事と両方をみないといけないと思い同室にしたのが間違い。別室でやるべきだったなと思いつつ、、それにしてもあれだけ細かく指示書をつくったのに、どんだけまちがえるんだと呆れてしまいます。それ以上にそうでしょう、参るよねと明らかにおかしな展開を見せるM氏にも呆れてしまいますが、もう慣れました。今度こそはきちんとやってねと念押しです。

岡部泉

日田の豪雨から

2017年7月10日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎水郷日田がんばれ

大分日田の豪雨が大変な被害をもたらしました。それから約一週間が経とうとしています。豪雨のあとはじめて日田を訪れます。最近、私が日田に通っているので周りの人たちが気をつけてと心配してくれます。福岡空港から日田の現場に向かう高速道路は土砂が落ちて部分閉鎖されていました。
高速から下道を行きましたが、さすがに渋滞です。あたりを見渡すと田んぼに泥がたくさん押し寄せ、川には流木が溜まっていました。しかし、皮肉なことに川を挟んだ逆側の田んぼはそよそよと稲が揺れています。これほど川の流れは異なるものなのかと思いました。

日田は水郷の地です。水の豊かな地に豪雨が襲いました。被災され避難されている方も日ごと疲れが溜まっていることと思います。また、この暑さの中での泥の撤去も大変なことです。今回はボランテイァに参加できませんが、せめて、この暑さが緩んでくれることを祈ります。

そうして、普段の三倍くらいの時間をかけて現場に到着。現場には被害がなく工事は順調に進んでいるようでした。日田を盛り上げるためにもいい施設にしなければと思いました。

岡部泉

生コン打ち

2017年6月30日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 奥日田温泉 うめひびき

◼︎つばめが低く飛ぶ

天気が悪くなるとつばめが低く空を飛ぶと雨が降ると言われます。つばめの餌となる虫たちは、低気圧が近づいて湿度が高くなって羽が重くなって高く飛べなくなるので、それを狙ってつばめも低く飛んでいるらしいです。

大分の現場は3階の生コン打ちの時期です。梅雨時なので雨か晴れかを決めかねる天候が続きます。どうやら生コン打ちは、現場のセンパイのプロの勘で早朝に天気を見極めて指示が出るらしいです。
朝、ホテルから現場に向かう我々の車の前に生コン車が2台よいしょよいしょと走っていました。これうちの現場じゃない、、センパイ決めたんだねと行ってる先につばめが低く飛んでいますが。。でも空は青く晴れています。さすがセンパイ。

ギュイーンギュイーンと現場に音が響きます。しかし午後から急な土砂降りに。でもセーフらしいです。一安心。これで東京に戻ります。今回もお疲れさまでした。

岡部泉