旅こそ

2017年3月3日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

◼︎やはり経験に勝るものなし

7年目の社員を先月から一ヶ月のビール合宿に行かせました。広島で20名ほどのビール醸造の合宿です。ビールとは一体どう作られているのかを一から教えてくれます。時々送られてくるレポートに醸造は科学だと書いてありました。いい勉強ができたようです。

今日、彼は戻ってきました。あれっ、ガリガリだったのにいつの間にかふっくらしています。時間があるから自転車でも乗って筋力をつけるように言っておいたのに。。でも、その顔は健康そのもの。いつも無口であまり話すことが苦手な子ですが、話が止まりません。あっという間の一ヶ月だったと興奮気味です。とてもいい経験だったと言います。ホームシックになることもなく、友人もできたみたいです。これまで感謝の言葉なんて聞いたこともありませんでしたが、「本当にありがとうございました」とぺこりと頭を下げていました。やはり旅はどんなお説教よりも人を育てます。かわいい子には旅です。こんなに小さな会社だと社員というより子供を育てているような気分です。

さて、たくさんの知恵が身についたら、早く活躍できる場を作ってあげないといけません。うちのブリュワリーをもっと大きくしてあげないとです。いい水が湧き出るところを探す旅を始めないとです。

岡部泉

みなべのレモン

2016年11月18日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

◼︎青と黄のコントラスト

みなべに自然農のレモン栽培をしている方を訪ねます。

和歌山の道は狭く険しいです。小さな軽トラに乗り換えて畑にむかいます。次はこれにのってと言われたのが、一本レールの鉄の運搬用の台。手すりにつかまって梅の樹の間の急勾配の坂を下っていまきます。素朴な遊園地みたいです。ブルンブルン、ギーコギーコと下っていきます。

下に降りると、たくさんのレモンの木々が並んでるわけではありませんが、太陽の光がキラキラと一本一本のレモンの樹に降り注いでいます。見事に雲ひとつなく晴れた大空。今日のレモンの撮影コンセプト、青と黄のコントラストとしました。まだこの時期は、レモンは青色で小ぶりですが、レモン農家さんに栽培について話しを聞きます。自然農とはもう哲学なのです。

しかし、それでもこれで経済をつくらなければなりません。梅の木の農家でしたが、最近は梅の栽培が減っています。それは梅の需要が減ってきたからといいます。白米に梅干し、これ、定番の庶民の象徴でした。

糖質ダイエットとかいうのも後押しして、ご飯離れも進みました。戦後から西洋風な食事がいま日本人の好みとなってしいました。味覚的には、ケチャップとマヨネーズの時代到来。。。で、時々海外にいくと皆さん、「味噌汁飲みたかったぁ」と言って「やっぱり日本人だよなぁ」なんて言ったりします。思い出となった日本の味です。日本食が世界無形遺産になるだけあるか。。遺産が歴史的なものになるほど、日常から離れ始めています。日本食がイエローデータになってしまうのは、おいしいものがスナック菓子、インスタントラーメンなどの常習性を生む加工品、そして、ステーキ、パスタ、ハンバーガーなどの洋食への志向の移行が甚だ強くなって。すでに私たちの食は、コンビニ化、西洋化していることがわかります。

日本食って案外日本人にも知られていないし、もっと自然農って知られてないんですね。うちの社員T君もこんなに日本のいい食べ物に囲まれている会社なのに、食べたいものは新発売のカップラーメンなのです。話しかけると、「麺が伸びるじゃないか」「後にしてくれない」といって、神経を尖らせる様子を見ると本当に好きなんだなって思います。たくさん、いい店に連れて行って味覚を鍛えたはずなのになぁ、、お金があるなしに関わらず、食に興味がなんだなと思います。病気にならないとわかんないかな。

ということに嘆いてばかりはいられません。この農家さんも最近アボガドやブルーベリーも作り始めたそうです。レモンもそうです。現代の食生活にこれらは結構登場するからいいんじゃないかと思います。食は絶えず進化したり変化していますが、その質には気を付けたいと思います。

自然農もいつもニーズに耳を傾ける時代となりました。頑張りだけでは成り立たない時代なのです。順応性と哲学が一緒に動く時代になりました。

あたらめて、今回は自然農の食の根本を勉強するいい機会となりました。撮影隊の方々もきっと興味をもってくれたはずです。でも帰りの車内では、スナック菓子食べて缶コーヒー飲んでました。でも、少しバツ悪そうで。。。

岡部泉

はじめての暁

2016年11月17日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

◼︎和歌山の暁

朝早く起きて、みかん畑から見える暁を見に行きます。しかし、あまりにも雲もなくまっさらに空には、暁は広く広がりすぎて日の出までの複雑な時間が織りなす物語がありまん。

不思議なものです。やはり空を遮りたなびく雲があってこそ、暁の姿が見えやすいので。虚と実のような関係なのです。そんなことを考えながら、阻むものがあってこそ、その実態をより強く表現するものだと思います。

暁は日の出までの時間、山の端を際ださせたものの、ただただ空を明るくしていきます。白い日の出がでてきた時は、あたりは海の向こうまで光が広がっています。

船は走り、のんびりとした空気が流れています。みかん畑を撮影しようということで、いい角度を探し始めました。野いちごの草原の上にディレクターチェアを用意していただいたので、どっかりと座り込んでみかん畑の向こうに見える穏やかな海をみていたら、知らないうちに夢の世界へ。どんな夢だったか、、ここは夢が現実か、、ゆっくりと目が覚めた時は、まるで胡蝶の夢のようです。どのくらいの時間が流れていたのだろう。確実に自分はなくなりどこかに行ってしまってたようです。こんな幸せな時間、何年ぶりだったんだろうか。。

岡部泉

自然栽培のマルシェ

2016年10月30日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

■皆さんがんばっています

今日はブリュワリーの副原料に使おうと思っているみかんの生産者さんが東京にでてきてるということで、マルシェにお邪魔しました。全国から沢山の自然栽培の生産者さんたちが出ています。こうして自然栽培もここまで来たんですね。

19歳の時、忘れもしない。本屋さんで出会った一冊の本。これが私の自然栽培農法との出会いです。確か、、「何もするな」と睨みを効かせた男性のモノクロの写真が表紙の本。福岡正信さんの本でした。私の本棚からなぜかなくなってしまいましたが、その本はもう売っていないかもしれません。

それから数十年。沢山の方が土と戦っていいもの作られています。若い人も多いのです。いいな。

みかんの生産者さんにもお会いして、お話をしました。買うつもりでいったのに、なぜかみかんをもらってしまいました。そのみかんは美人さんではありませんが、その味は抜群。そして皮まで食べられるいい子なのです。皮は乾かして陳皮にしましょう。

いろいろ回っているうちに、ショウガやら里芋やらにんじんやらでバックは一杯になりました。

そうだ、そろそろ岩手から自然栽培の亀の尾の玄米が届くはず。これも楽しみです。

岡部泉

ブリュワリーの映像

2016年10月26日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 暁ブリュワリー

■初めてのブランディング

ようやく認可されたブリュワリーのブランディングをします。はじめて自分の会社のブランディングを本格的にしようと思いました。この事業はなんとしても成立させたいのです。それは会社の持続のためでもありますが、日本の大事な食を自分たちでメーカーとして作りたい、そしてここにこれまでやって来た事を集約したいという気持ちが強いのです。

これまでも沢山のこだわりの生産者さんたちに出会ってきました。その食材を生かしたいと思うのです。そんな思いのこもったこのブリュワリーは、決して手を抜く訳にはいきません。

ブランディングの始まりはコンセプト映像から始めます。こんなシナリオでと考えると楽しくなります。今日は、撮影をしてくれる方との打ち合わせです。

最初は、11月和歌山のみかん畑、1月冬の摩周湖、そして2月真崎のわかめへと。ここまでくると寒そうだな。どうぞ素敵な映像になりますように。

岡部泉