2013年7月10日 | izumi | 昆布温泉
■初めてのお客様、よろしく
朝食をいただき、照明の細かな調整をしたり、うつわの確認をしたりとしているうちに、開店の時間になりました。いらっしゃいませ。初めてのお客様です。どうぞ杢の抄をよろしくお願いします。
杢の抄には、素晴らしい宝物のような方がいます。山に入り、タケノコや山菜をとり、川では魚を、野では摘み草をとってきてくれます。前の旅館から引き続き働いてくれている方です。私も館内のところどころに野の花を生けていただくようにお願いしました。今日も素敵な野の花を生けてくれました。本当にいつまでもお元気でいてくださいと願うばかりです。
杢の抄は、若い子たちが多い旅館です。まだまだサービスに不慣れなところがあって、ひやひやしてしまいます。いつもいつも、旅館の開店の日は、落ち着きません。失敗しないようにと影ながら見守ります。がんばれ、みんな。
2013年7月9日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 昆布温泉
■ようやくここまで来ました。
暑い暑い東京からとても気持ちの良い北海道へ。今日は杢の抄のオープンレセプションです。雨があがり、神事が終わるとデッキに出て、シャンパンをいただきます。ああ、、長かったな、、でもこうして、館は船出をしていくのです。ここまでが私の仕事、あとは旅館の皆さんが育ててくれる番です。
その後は、苦労をともにしてくれた建設会社の方々と食事です。本当にありがとうございました。そしておつかれさまでした。また、次の現場でお会いできればと思います。現場は一種の戦いです。戦いが終わって、本当に気持ちが楽になりました。
最後の最後まで、設備に悩まされた旅館です。でもいい旅館となりました。
今夜は、初めてこの旅館に泊めてもらいます。イイ夢が見れるといいのですが、やはりあちこちが気になって眠れなくなりそうです。
2013年7月5日 | izumi | 昆布温泉
■再度、社長が現場を訪れ、最後の調整です。足湯に、石のテーブルを作る事になったり、、どうやらこのテーブルにシャンパングラスを置きたいようです。滝を見ながら、足湯に浸かり、シャンパンを飲む、、それはいいですな。。ゼネコンさんに最後のを願いです。
少しづつ、施設は、味付けがなされて、息をし始めます。開店まであと少し。
今日で東京に一旦戻ることにします。
2013年7月4日 | izumi | 昆布温泉
■入り口は家具でいっぱい
ロビーで荷捌きをし、ホテルの方々がどんどん運んで行きます。これだけものがいるんだなと改めて感心します。
ひたすら館内を動き続けるので、いい加減足も痛くなります。今回は、あまり大きくない施設なのに、廊下が長くて、、
ようやく、家具が大半収まり、一安心。
2013年7月3日 | izumi | 昆布温泉, 未分類
■お昼についてくる
備品搬入中はずっとお弁当です。そのお弁当にミニカップラーメンをつけてくれます。現場になると、こんな食事が多くなります。あまり健康的とは言えませんが、、体を動かすと案外お腹がすくもので、炭水化物ばかりを食べすぎてしまいます。
2013年7月2日 | izumi | 昆布温泉
■悩みます
昨日は、家具や器の納品が本格的に始まりました。私も少しだけお手伝いをし、久々の肉体労働に体が痛い朝を迎えました。
今日からしつらえも始めます。空間に空気を加えるような仕事です。ここが、難しく悩みます。こういうものは、少しづつ時間をかけてやるものですが、ようやく引き渡しが終わったら、即座にしつらえが始まるので、ものとものの頃合いを計るなどという余裕もないので、本当に難しい作業です。今回はまずはオープンをということで、悩んでいても仕方がないので、気楽にやることにします。
2013年6月29日 | izumi | 昆布温泉
■社長もほぼOK
今日は朝からオーナー検査です。現場にもピリリと緊張感が漂っているようです。各施設のデザインの主旨と用途、オペレーションの仕方などを説明し、社長のご要望も伺います。ほぼ満足していただいたようです。ホッと一安心。
現場の皆さんも社長からのねぎらいの言葉に、これまでの苦労が報われたようです。本当に短い期間での施工でした。本当に丁寧で綺麗な施工をしていただきました。中では、沢山のトラブルもあったと思います。それでも現場はいつも冷静に進んでいました。怒鳴り合う声などもありません。昔の工事現場は、職人さんが怒られたり、私たち設計側ともうまくいかない事がありました。ここ10年のことだと思います。現場が協調する若い世代に交代したことも大きいかと思います。本当に気持ちよく仕事をさせていただきました。
明日は引き渡しです。本当にお疲れ様でした。そして、少し残った工事もよろしくお願いします。
2013年6月28日 | izumi | 昆布温泉
■最後の追い込み
東京で備品やらディスプレィの準備で走り回っている間に、現場はかなりの勢いで進み、最後の追い込みです。現場には、200人くらいの方々が動いています。人をすり抜けるようにして、現場を見回ります。
夜には、ロビーに雪帽子と名付けた行灯照明の取り付けです。ここ昆布温泉はとても雪の多い地域です。木々にかかる雪の塊が美しいオブジェのように見えました。その形を白い和紙の行灯に写しました。
五つの大きな白い行灯、雪帽子がつられました。
まだ、夜は寒い昆布温泉。現場が仕上がり、今度はホテルチームの活躍が始まります。お疲れ様会と決起会を兼ねて、みんなで外で北海道の地酒を飲みながら、バーベキューをしました。ようやく出来た喜びと次の備品納品心配で、少し飲みすぎて、クタクタ。。
2013年6月3日 | izumi | 昆布温泉
■もうこれで変更はできません
そろそろ、発注の限界です。これで最後でしょう。あとは現場の皆さんの努力にお任せすることになります。私は家具やら備品のチェックへと移行します。家具も製作するには時間がかかります。器も何もかもがタイムリミットとなりませした。支配人さんには、椅子のない料亭にはならないようにと、お願いされます。でも畳に耐えられる椅子って案外難しいのです。ぎりぎりですが、間に合うようにがんばります。
その次のステップは、飾り物やらのしつらえの制作をしていきます。そして最後に、ホテルの皆さんとオペレーションや今後の企画について話合います。ひとつの旅館を立ち上げるには本当に沢山の仕事があります。毎年毎年、こんなことをしていますが、はたしていつまで続くことでしょうか。
2013年6月2日 | izumi | 昆布温泉
■はや6月で焦ります
にわかに工事現場は、殺気だってきました。もう後がありません。それなのに、図面をながめながら皆さん擬音やら指示語が多くなりました。だーとかがーとか、あれあれとかそれそれとか、、頭の中の記憶を呼び戻すのに時間がかかるのです。人の脳には、あたらしいものを入れる度に古いものがどこかに消えてしまうという仕組みがあるのでしょう。どんどんと新しいことを決めるたびに、先週までのことがどこかに忘れ去られてしまうのです。だれもが忘却の中で焦っています。
しかし、現場はそれでもなんとなく楽しく、いい感じで進んでいきます。昔のゼネコンさんとは違うのです。昔はよくこんな時になると誰かが怒り出したり、怒鳴り出したりしていました。今はそんな光景はなくどちらかというと協調性を重んじているようです。
今日は社長視察の日で、どんなことになるかと心配しましたが、なんとなくクリア。良かった。工事が止まらなくて。
また、明日から頑張りましょう。