また始まる

2013年12月5日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 郷土力を探る

■北海道の設計シーズン

また、今年も始まりました。来年の春にかけて設計デザインの案件が数件あります。北海道のトップシーズンは国内ではやはり夏。そしてインバウンド方々には、冬。ゆえに二月から三月ごろに工事が始まる事が多いのです。となると、年内に設計を整え来年には、見積もりやらを取り発注するのです。

今年は、安倍さんのおかげで、日本全国の公共施設など工事発注が多い事、それに加え消費税値上げで民間の住宅やらマンションの駆け込み需要が重なり、工事の人工が確保できないのです。(東北だって大変なのに、、、まずは、東北復興からにして欲しかったです。)

そんな理由で小さな工事は、受け手を探すのが四苦八苦です。スーパーゼネコンさんは、既にお腹いっぱい。地方ゼネコンさんも仕事に困っていない。でも小さな工務店さんではやり切れない。いつもは数社の相見積りですが、今季はそれどころではなさそうです。

なんでも国のやることは、考え無しの様な気もしますが、これも何んだか特定の誰かの為が儲かる様な作戦何だろうと思います。

岡部泉

初めていくニセコ

2012年10月17日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 郷土力を探る

■ニセコは外国人お気に入りの北海道

はじめてニセコに行きました。ニセコと言えば、パウダースノーのスキー。このパウダースノーを求めてオーストラリアからの宿泊客が多いと聞いています。今はシーズンではないので、町は静かなものです。少しかわいらしいお店がちらほら、あとは外国人向けの洒落た、なぜかモノトーンが流行っているのかモダンなコンドミニアムがニョキニョキと建っています。

そのニセコの中でとても豪華なコンドミニアムを見せてもらいました。イギリスの方がオーナーで冬の一ヶ月ほど滞在するそうですが、その他は使っていないそうです。11ヶ月も使わずにいるのです。桁が違います。バカンスとはこういうものなのです。室内はオリエンタルなストイックなもので、打ち放しの壁とおそらく東南アジアの仏像や漆の膳や備前などの壺がセンス良く配置されています。羊蹄山が一望できるお風呂がついた部屋、、理想的な空間です。

こんなものを見せられて、次どういう企画を立てたらいいのだろうとため息がでます。ま、所詮、日本は休日の過ごし方が貧しいのです。毎日毎日働いて、動き続けて終わるのです。でもそんなのも嫌いじゃないので、また気を取り直して日本人向けの休日の過ごし方ができる旅館を考えます。やはりゆったりと貴重な一日を温泉三昧、そしてうまいもん食べておしゃべりして過ごすという定番の温泉休日なんだろうか、、
頭が痛くなりそうです。

岡部泉

色づいた北海道

2011年10月10日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 郷土力を探る

■もうすっかり秋です。

朝早い飛行機で釧路につくと、本当に肌寒くやはりもうすでに秋は深まっています。行く道々では、赤と黄色に色づいた林が出迎えてくれます。美しい紅葉を見つつ、うとうと。

ホテルに着くと、まりも祭りの最終日でした。北海道中のアイヌ民族が阿寒湖に集まっています。昨夜の松明行進は1000人ほどが松明をもって練り歩いたそうです。こういう時は、旅館が満杯なので「呼んでくれないんですよ。まったくね」と専務さんに小言を言いつつ、最後のまりも祭りのアイヌ民族の行進を見守ります。知ってる人もちらほら。アイヌ衣装は本当に立派です。アイヌの文様というものは、体を魔物から守ってくれるものなのです。だから、魔物が入りやすい首元や袖口、見えない背中まで、文様で彩られているのです。

まりも祭り見学もそこそこに、早速新しいホテルの打ち合わせ。決める事が沢山あります。どんどことこなしていかなくてはなりません。それなのに、魔物が入り込んだのか、風邪なのかなんなのか、ひどく調子が悪く参りましたが、まずまず、ゾーニングとデザインの承認をいただき、次の詳細へと入って行きます。一安心。

体調も悪いので、一泊で東京へ戻ります。明日からまた、図面書きが始まります。

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岡部泉

九州の宿

2011年9月5日 | izumi | 郷土力を探る

■リニューアルは臨機応変に

本当は、昨日の早朝から気仙沼へソウルオブ東北の料理出しに行くはずだったので、リュックを背負ってきていました。台風で気仙沼の仮設住宅の自治会から中止のお知らせをもらい、気仙沼行きは中止になってしまいました。その流れで旅支度が、図面書きのための会社逗留に役に立ちました。その分、余裕を持って図面修正にあたります。

客室が終わり、今日は、レストランとフロント、ラウンジの詰めをします。古い建物なので耐震補強が必要となりました。これまで書いていたものでは収まりきれません。サッシは壊れてしまうし、そのおかげで増額要素が増えてしまいました。こういう事はままあることで、不慮の出来事にもさほど驚かなくなりました。新築とリニューアル物件は、まったく異なる技術が必要です。技術というより、性格的な心得が必要です。まずは、最初のデザインに固執しないこと、いつもフレキシブルであること、完璧を求めないこと。そんな心得が必要です。

ゆえに、几帳面で、保守的で、完璧主義の人は、リニューアル物件は向いていないということになります。なんだか、適当な遊び心が必要なようです。私がきちんとしていないように思われてしまいそうですが、たしかに、人生行き当たりばったりなところがあるので、リニューアル物件は大丈夫なのかもしれません。でも新築も一度はやってみたいと思います。

岡部泉

九州の宿

2011年9月4日 | izumi | 郷土力を探る

■丁寧な打合せが、使いやすい宿を生む

今日は、九州からのお客さま。大分は別府の温泉旅館。旅館といってもビルなので、旅館の風情がないので苦労しています。それでも少しずつ温かみのある宿に仕上がっています。どんな風にお迎えして、どんな食事をしてもらい、部屋ではどんな会話をしてもらいたいのか、宿の中にたくさんの楽しみを詰め込んでいきたい、そんな思いは宿の方も私も同じです。

車の誘導から始まり、下足番のオペレーション、そして下駄箱の大きさから、チェックインの場所から、最後のチェックアウトまで、、
どのくらいの行動が一泊のお客様においてなされるのでしょうか。その行動をひとつひとつ、考えて工夫をしていくことが、実は空間をつくる根本なのです。そんな打合せで、10時間あまりが経過しました。皆様、お疲れさまでした。これでいい宿になるでしょう。

岡部泉

九州の宿

2011年9月3日 | izumi | 郷土力を探る

■客室の修正

今日は、昨日の打合せから、図面の修正をしていきます。さくっとした図面からどんどん詰め込みをして、充実した図面にします。
最近は、さすがに北海道の旅館で鍛えられたおかげで、どんな部屋のリニューアルにも対応できるようになりました。お客さまの必要要素をどんなに狭くても網羅することが大切です。空間は、パズルを解くように工夫すれば、隙間が生まれて来ていろいろな要素を詰め込めるのです。だんだん、お客様が(この旅館のお客様設定は、40代からの女性の方々)楽しそうにくつろぐ顔が浮かんできました。この人はここでお化粧直しをして、この人はここでお茶を飲んで、この人はここで外を眺めて、等々、行動を思い浮かべながら、空間の整理とサイズのチェックをします。

そんなことをしていたら、唯一の友達である、Mちゃんが、ひじきの煮たのと鮭の焼いたのとご飯とデザートのメロンを差し入れに来てくれました。次の日に分であるイカめしも一緒に。さすが、忙しいことわかってますね。まず、部屋の散乱の仕方にびっくりしてました。とりとめも無い資料と図面にあふれかえる部屋は、彼女のリビング以上に違い有りません。

そうこうしているうちに日は暮れ、次の日へと突入していくのでした。

岡部泉

収穫を待つ黄金色の大地

2011年9月1日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 郷土力を探る

■無農薬の野菜を求めて

無農薬で野菜を生産している農家さんを訪ねて、栗山まで行きます。本当は今日のお昼には飛行機に乗っているはずが、この農家さんに是非とも会いたくて、飛行機をずらして駆けつけます。行く道には、黄金色に輝く稲がゆったりとうねりを作り、大きな絨毯を広げたように大地を覆っています。秋を待つ北海道のもっとも美しい光景です。赤とんぼが飛びかい、遠い地平線から夕方の太陽が雲の間から覗いています。ハーベストの季節なのです。土の匂い、草の匂い、全てが幸福に満ちているようです。
ふと、東北のことを思います。こんな幸せな気持ちになるにはどのくらいの月日がかかるのでしょうか。

初秋の北海道を満喫しながら、栗山の無農薬農家さんに着きます。あまりに大地が広いので一体どのうちなのかもわかりません。ナビも役にたちません。ようやく何度も尋ねて着きました。いろいろお話を聞きました。もう30年も無農薬農家を続けているそうです。何度も土を入れかえここまで着たそうです。農薬を使わないと、肩身の狭い思いをすると言います。でも勇気を持ってグループをつくって動いているそうです。かぼちゃ、トウモロコシ、じゃがいも、空芯菜、アスパラ。トマト、黒豆、ああ、もぎ立てを食べたらどんなにか美味しいでしょうか。ここの子供たちは、お父さんのつくった野菜が大好きです。無農薬の野菜で育って来たので、他の野菜は食べないそうです。まだ小さい男の子は、レストランのトマトを出してしまうそうです。もう農薬の恐ろしさを判別できるのです。スゴイです。
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なんとも、ハロウィンに時に間に合わせたいのはカボチャです。ほっこりと言う名前のカボチャを紹介してもらいます。ETという名前のカボチャもあります。カボチャは長く蔓が伸びていますが、要所要所で土を強くつかむ小さな蔓があります。強風や台風の時に飛ばされないように自らを守っているのです。賢いな。野菜は。この賢いカボチャがシフォンになったらどんな味が試したいものです。
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ジャガイモの畑、黒豆の畑を見せてもらい、来年の作付けのお願いをしてきました。来年はこの真摯にがんばっている野菜たちが、健康を運んでくれるのです。がんばって売りましょう。
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岡部泉

新千歳から釧路へ

2011年7月16日 | izumi | 郷土力を探る

■次はペット、、、

さすがに「水の謌」は連休、満員御礼で、押し出されるように阿寒湖へ向かいます。阿寒湖畔にペットとともに泊まれる小さなホテルを立ち上げます。札幌で足りない備品などを捜して買って阿寒湖に向かいます。

阿寒湖についたのはすでに暗くなった頃。でも心配で現場を見に行きました。工事は、ばたばた。今回は本当に低予算で仕上げました。そのわりには、まぁまぁかな。。。

いろいろな備品の搬入は明日となり、今日は北海道おでんをいただきました。

岡部泉

大分よいもの巡り

2011年7月8日 | izumi | 郷土力を探る

■町を知らずして企画はできない

ということで、今日は、大分巡りです。前に来た時は、別府の地獄谷温泉と遊園地ラクテンチなどの別府巡りでした。今回は、すこし遠くまで足を伸ばします。

昨日頂いたお酒の酒蔵「鷹来屋」さんにおじゃましました。道路の脇にさらさらと水の流れる地域です。きれいな水と米からお酒は始まります。酒米もつくられているそうです。こだわりですね。ここは本当に小さな手づくりの酒蔵です。今は、すっかり酒作りは終わってしまっています。がらんとした酒蔵を見学したあと。朝からいろいろなお酒の試飲をさせていただきました。それと酒粕シフォンと酒粕プリンも。酒粕ブームとはいえ、酒粕の新しい可能性が見えてうれしくなりました。酒粕は日本古来の発酵食品。時代のニーズがつくるアイデァでまた復活です。

お酒のお土産をいただき、次に向かうは東洋のナイアガラ。大きくでました。吊り橋から見る滝は、ナイアガラよりは小さいけれど、今日は水量も多く元気に流れ落ちています。

次は、男池の湧き水を見に行きます。どうも今回は水巡りの旅です。道路から森に入りしばらく歩くとこんこんと湧き出る泉があります。そんなに深くはないのに、その湧き水の色はきれいなブルーなのです。支笏湖の氷濤祭りの氷のブルーを思い出しました。純な水の色を水色というのだと思いました。柄杓ですくって飲んでみました。うーーむ、利き水師だったらなんと言うのかな。。水の味を表現できたらすごいです。

森のなかのオゾンをたっぷり吸いながら、川の流れる音や木立の光の中を歩くと屈託なく遊んだ子供のころの記憶が甦ってきます。これが、きっと今年の一瞬の夏休みでしょう。

その後は、阿蘇岳を見ながら由布院へ。

由布院は、町作りのお手本です。もう20年程前に由布院の駅が出来た時に訪れました。磯崎新さんの設計の駅です。そのシンプルさに驚いたのと、その潔さに感心した記憶があります。現在の由布院の駅長さんにお話を伺いました。この駅丹には改札がありません。そのかわり、列車がつくと駅員さんが、切符を受け取るのにばたばたと動き回るそうです。でもそれがお客様とのふれあいになるそうです。由布院の駅の役割は、由布院のお客様をお迎えしお見送りすること。そして、お客様を商店街にお渡しすること。ここ由布院は観光協会含め、本当に連携がとてもスムーズにとれている珍しい町と伺いました。朝の7時ごろに頻繁に会合が持たれるそうです。どの店も助け合いの精神だそうです。駅にはゴミ箱が一つしかありません。だれもゴミを捨てないし、駅に併設されたギャラリーの作品を傷つけることもないそうです。このシンプルですが凛とした駅の佇まいが人を教育しているかもしれません。

駅長さんと近くのお豆腐やさんで昼食。おいしいお豆腐のコースでした。心もからだも健やかな満足感に満たされました。由布院は文化度が本当に高いです。美味しいものがある町はいい町です。またしてもこのフレーズを言いたくなりました。

文化度が高いといえば、私の大好きな無量塔。20年前に来た時に、ここが求めていた宿だと感激しました。大人の美意識がつまった宿。Tan’sBarのスピーカーには敬礼したくなったものです。お部屋などを案内していただきました。7年ほど前にできた新しいお部屋は、まだ見た事がなかったのです。細部にまで趣向を凝らしたお部屋でした。あら、この漆の文箱。昔、私がつくったもの。こんなところで出会えるなんて。私の大好きな無量塔さんに嫁入りしてくれていました。ありがとうございます。

ここまで贅を尽くした宿は滅多にないでしょう。こういう宿をきちんと日本は残してもらいたいものです。

Tan’sBarでおいしく懐かしいPロールとチーズケーキをいただき、安心院のハーブ園に向かいます。ブラックミントは、強烈に香るやつでした。これでモヒートつくって天気のカンカンな日にぐぐっと飲むとさぞ美味しいだろうな。。ハーブ園を運営されている高野さんは、まさにハーブ博士です。いい商品をつくるためにはいい畑といい作物を持たなければなりません。化粧品であろうと食べてもおかしくないものでつくることが基本でしょう。そんな意気込みを感じる商品を沢山おつくりでした。一緒に商品つくりをしたいなと思わせる良い商品ばかりです。頭の中ではすでにこんなんと商品が浮かんできました。

そんなこんなで大分巡りは、いいもの巡りとなりました。ありがとうございました。そして、今夜は大分でおいしい肴に出会えるはずです。さぁ、大分の夜へと移りましょう。

岡部泉

別府温泉

2011年7月7日 | izumi | イエローデータデザイン日記, 郷土力を探る

■旅館のプレゼン

今日は、旅館のプレ、プレゼンです。内部的な打合せでどんなことができるのかを検討します。ゾーニングと基本設計図のたたき台を持っていきます。

その打合せの前の、お昼ごはん。ありがたいですね。食いしん坊の集まるプロジェクトは。ここ別府は湯の町。しかし、最近は温泉でも八湯巡りと言って、蒸し風呂や蒸し足湯、草風呂などなどいろんなお湯が楽しめるようになっています。もう一つ町おこしとしては、B級グルメはかかせません。二大B級グルメとして、冷麺ととり天が有名らしいです。早速冷麺を食べに連れて行ってもらいました。パンフレットの一番に書いてあった「胡月」という店に。なんだかあたりは繁華街でもないのに、沢山の人が集まって来ます。へんぴなところにあって、特別お店にも凝ってなくて、宣伝もしないのに勝手に人が来る。これはもう勝ち組の店の典型です。こういう飲食店が一番安定するんですね。。。運良く並ばずに入れました。

冷麺と言っても、いつもの冷麺とすこし異なります。ぐにゅっとしたうどんみたいな麺。冷麺だけでなく温麺もあります。キムチたっぷりの辛さを選べる冷麺もあります。みんなですこしづつお試し。案外辛いのがいけます。

お腹がいっぱいになったところで、更なる勝ち組のあんぱんやさん「友永」へ。あんぱんのいいにおい。たまりませんね。番号札をとって店内へ。いるいる。店内に沢山のお客様。皆さん地元の方でしょうか、迷わずどんどんあんぱんを買っています。まさにまさに勝ち組の店。こしあん、つぶあんなど、つられて私たちも沢山買ってしまいました。

別府という町は、かつて多くのおじさまたちが享楽したような繁栄は、今は影を潜めてしまいましたが、密かに優れものがある気がしました。

食べてばかりではありませんが、食べることはその町を知ることになります。美味しい者がない町は、本当に文化度が低く何をやっても栄えない気がしてしまいます。町にこだわりの美味しいものを増やすことがそのまま町の繁栄につながる、そう思います、町の行政の方々、どうぞ、町の美味しいもの増やしに力を入れて欲しいです。

夜は冠地鶏のしゃぶしゃぶをいただきました。これはこの地鶏に味があるので塩でうまーい。おおいた冠地どりは、大分県畜産試験場が4年の歳月をかけて誕生させた大分県産の地鶏。もとは烏骨鶏らしいです。毛冠のとさか、あご髭など、烏骨鶏の特長を受け継いでいるので、冠地どりと名付けているそうです、 鶏肉の旨味成分であるイノシン酸含有量が高らしく、旨味があってなかつ地鶏にしては、お肉も柔らかです。お酒は、鷹来屋の夏酒をいただきます。今には珍しい槽しぼりの酒蔵です。きりっとしていながら、案外奥に秘めた強さのある特別純米酒。こうして書くと食べることが仕事のようですが、それも仕事。でもきちんと打合せもしているのですよ。

岡部泉